- leverageとはどんなスノーボードブランドなの?
- leverageのGT1・GT2・GT3の特徴と違いは?
- leverageのスタイル別のおすすめモデルが知りたい
「leverage(レバレッジ)」は2024年からスタートしたグラトリ専門の国産スノーボードブランドで、人気グラトリライダーである「いぐっちゃん」によって立ち上げられました。ボードにはトリックに特化した設計やテクノロジーが詰め込まれており、グラトリにおける緻密な操作性と最高のパフォーマンスを提供します。
この記事では、グラトリ専門ブランドして新しく生まれたleverageについて、全モデルの性能や特徴、テクノロジーをわかりやすく解説します。それぞれのモデルがどのようなグラトリスタイルにおすすめなのかも解説しているので、leverageのボードが気になっている人の参考になれば嬉しいです。
leverageとはグラトリ専門のスノーボードブランド

leverageは「グラトリ専用の国産スノーボードブランド」と明確に謳っているとおり、グラトリの技術向上とシーンの発展に特化したプロダクトを提供するブランドです。ボードのアウトライン(板の形状)や足下のプレートなどをすべてゼロから設計し直し、まったく新たなグラトリ専門ブランドとして展開しています。
leverageのコンセプトと目標

leverageの根底にあるコンセプトは『新しいシーンはみんなでつくるもの』という考え方です。関わってくれるすべての人への感謝を大切にし、「つくるところから誰かの手に届くまで」のプロセスを丁寧に歩んでいます。
ブランドを作るライダーや自分たちのエゴでただ「かっこいい」と思うボードを作るのではなく「応援してくれる人やユーザーの提案を取り入れ、みんなでおもしろいものを作りたい」という想いで創り上げていくことを目指しています。

leverageのブランドロゴは砂時計をモチーフにしたデザインになっており、プロのデザイナーによって作成されました。1本の板はユーザーも含めてたくさんの人が携わるものであり、製造するすべての流れ、時間を表現しているとのことです。
leverageは「RICE28」の兄弟ブランド
leverageは「RICE28」というスノーボードブランドから派生して生まれたブランドです。RICE28には、もともと「レバレッジ」と「GT2」というグラトリモデルが存在しましたが、この2つをleverageという独自ブランドとして切り離して展開することになりました。
つまりleverageは「グラトリ専門ブランド」として、のれん分けのような形でRICE28から独立したブランドになります。RICE28からの派生ブランドにはなりますが、グラトリに特化するためにすべてゼロから設計し直されており、まったく新しいブランドとして生まれ変わっています。

leverageスノーボードの特徴とテクノロジー

ライダーのグラトリスキルを最大限に引き出すために、leverageのスノーボードには独自の形状やテクノロジーが採用されています。leverageスノーボードの特徴について以下の3点を解説します。
- グラトリに特化したアウトライン
- グラトリに特化した形状(ソール)
- グラトリ専用プレート
- グラトリ専用リボン
グラトリに特化したアウトライン

leverageのスノーボードはアウトラインから新たに設計されており、グラトリ時のエッジング精度や安定性を大きく高めています。アウトラインとは板を真上から見たときの輪郭のことで、ノーズからテールまでの幅の変化やサイドカットの大きさなど、スノーボードの操作性に直結する重要な要素です。
leverageの板はノーズとテールのR形状(丸み)を絞ることで、グラトリの操作性を高めつつスイングウェイトを極限まで軽量化しています。サイドカーブ(ボード側面のくびれ)もグラトリ専用に最適化されており、ノーリーなどの際にエッジを雪面に引っ掛けやすくなっています。
グラトリに特化した形状(ソール)
leverageは「ハイブリッドキャンバー」と「ダブルキャンバー」の2種類のボード形状が展開されており、各モデルの目的や適正スタイルに合わせて搭載されています。
- ハイブリッドキャンバー
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ハイブリッドキャンバー(可変キャンバー)は見た目は通常のキャンバー形状ですが、プレスなどの加重時にはソールがフラットになる形状です。キャンバー形状の強い反発性とグリップ力を持ちつつ、グラトリに必要な取り回しやすさも兼ね備えています。
- ダブルキャンバー
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ダブルキャンバーは名前のとおりキャンバー(アーチ)が2つある形状で、雪面への接地点が3点になることが特徴です。基本的に中央のロッカー部分が雪面に接地しておりノーズテールは少し浮いた状態なので、プレスや片足での乗り系トリックがしやすくなります。
両足元のキャンバーによってしっかりとグリップも効かせられるため、ターンやスピン系のグラトリにも対応します。
グラトリ専用プレート

leverageのボードには、グラトリの性能を引き出すための専用プレートが足元に内蔵されています。このプレートによってボードの高反発とねばりを発揮しつつ、グラトリに必要なトーション(ねじれ)の動きを邪魔しない設計になっています。スピン系トリックにおける空中での姿勢制御と着地の安定性も向上し、ライダーの思いどおりの動きを可能にします。
グラトリ専用リボン
leverageの板の芯材には「ポリエチレンリボン」と「カーボンリボン」という2種類の補強材がトリックのタイプに合わせて搭載されています。
- ポリエチレンリボン
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ポリエチレンリボン(PEリボン)は超高強度のポリエチレン繊維でできたleverage独自の補強材で、非常にしなやかでありながら高反発も実現します。粘り強く割れにくい特性もあるので、ボードの各部位に搭載することで衝撃吸収性も高めています。
- カーボンリボン
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カーボンリボンは炭素繊維を配合してできたleverage独自の補強材で、とても軽量でありながら高反発と高レスポンスを実現します。ノーズからテールにかけて一本通して入れることでセンター部分の反発力を向上させ、グラトリにおけるスピン性能やジャンプ力を補完しています。
leverageボードの全モデル(GT1・GT2・GT3)の違い

levarageのスノーボードは現在「GT1」「GT2」「GT3」の3モデル展開であり、トリックのスタイルに合わせて性能や特徴が異なります。それぞれのlecarageボードの違いをいかに解説します。
モデル名 | 形状(シェイプ) | フレックス(硬さ) | スタイル |
---|---|---|---|
GT1 | ハイブリッドキャンバー | ソフト | スピン・弾き系 |
GT2 | ダブルキャンバー | ややソフト | プレス・乗り系 |
GT3 | ハイブリッドキャンバー | ややソフト | プレス・スピン・高反発 |
※ すべてのモデルにメンズとレディースモデルのラインナップがあります。
GT1

leverageの「GT1」は、グラトリ動作における「きっかけ」に着目して開発されたスノーボードで、スピンなどの弾き系トリックに最適です。最大の特徴は板のウエスト幅がとても細く設計されていることで、エッジの切り替え操作が非常にスムーズになり、ボード自体の軽量化も実現されています。
さらにアウトラインもグラトリ向けに最適化され、キレのあるエッジ操作や複雑なトリックも可能にしてくれます。センターフレックスはややソフトに設計されており柔軟な操作性も備えているので、グラトリをこれから始める初心者にも、高い反発やレスポンスを求める上級者にもおすすめボードです。

GT2

leverageの「GT2」は、圧倒的なボードコントロールと安定性を持つスノーボードで、プレスなど乗り系のグラトリに特化したモデルです。アウトラインは他のleverageモデルよりもウエスト幅がやや太め、有効エッジは短めに設計されており、プレスや片足での点乗りにおいて抜群の安定感を発揮します。
足元にはグラトリのパフォーマンスを最大限に引き出す専用設計プレートが搭載されており、柔軟性とレスポンス性のバランスが高レベルで兼ね備えられています。「GT2」はダブルキャンバー特有のルーズ感と安定性を持ち、おしゃれなトリックや新しいグラトリを楽しみたいという人におすすめのボードです。

GT3

leverageの「GT3」は妥協のないパフォーマンスを生み出すために、最高峰のグラトリボードとして設計されたフラッグシップモデルです。「GT2」のアウトラインをベースに、ソール形状をハイブリッドキャンバーに最適化し、グラトリにおける爆発的な反発とポップ感を生み出します。
「GT3」は「GT1」と「GT2」のメリットを兼ね備えたようなハイブリッドボードに仕上がっており、現行のグラトリシーンにおいて最高レベルの性能を持つモデルです。

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