【NIDECKER】ビンディング全16種類を比較|26-27最新おすすめモデルを紹介

  • NIDECKERのビンディングは種類が多くて、どのモデルを選べばいいかわからない
  • SupermaticとFlow Design、2ストラップの履き方の違いを知りたい
  • 自分のレベルや滑り方に合う硬さのNIDECKERのビンディングはどれ?

NIDECKER(ナイデッカー)は1887年にスイスで創業した老舗メーカーで、ボードやブーツとあわせてビンディングも手がける、世界中のライダーに支持されるスノーボードブランドです。かかとで踏むだけで履けるSupermaticをはじめ、脱ぎ履きの速さとストラップ式に近い自然な乗り味を両立した設計に定評があります。

スノーボードビンディングは自分のレベルや滑り方に合わないモデルを選んでしまうと、ターンのしやすさや上達のペースにも影響します。履き方も硬さも異なるモデルがそろうNIDECKERだからこそ、ビンディングは各モデルの性能や特徴の違いを理解して選ぶことが大切です。

この記事では、NIDECKERの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行のスノーボードビンディングを全モデル比較します。履き方別のおすすめモデルも紹介しますので、NIDECKERのビンディングが気になっている人はぜひチェックしてください。

タップできる目次

NIDECKERとはどんなスノーボードビンディングブランド?特徴と評判を紹介

NIDECKERとは、スイスで130年以上の歴史を持つ老舗メーカーで、スノーボードやブーツとともにスノーボードビンディングを展開するブランドです。一族が5世代にわたって経営を受け継いできた家族経営の会社で、本社はスイスのロールにあります。

NIDECKERのビンディングの特徴は、脱ぎ履きを速くするスピードエントリー式に長く取り組んできた点です。履き方の異なる3つのシステムをそろえ、なかでもブーツを選ばずに使えるSupermaticが評判を集めています。

NIDECKERの歴史・創業背景

NIDECKERは1887年、創業者のHenri Nideckerがスイスのレマン湖畔にあるエトワで立ち上げた会社で、地元の農家向けの農機具づくりから歴史が始まりました。1912年にスキー、1984年にスノーボードの製造を始めており、最初のスノーボードはわずか50本の発売でした。

2008年には一族の3兄弟がNidecker Groupを設立し、Jones Snowboardsなど複数のボードスポーツブランドを擁するグループへと発展しています。NIDECKER自身も、ボードとブーツ、ビンディングを一貫して手がけるスノーボードブランドです。

ビンディングでは、国内カタログによるとNIDECKERは1995年に業界初となる、ハイバック(ふくらはぎ側からブーツを支える背もたれ状のパーツ)が倒れるスピードエントリー式ビンディングを開発しました。ベースプレート(ビンディングの土台部分)の裏にクッション素材を配置したのもNIDECKERが初めてとされ、装着の速さと足元の快適さに早くから取り組んできた歴史があります。

NIDECKERの特徴・強み

NIDECKERのビンディングは、オートマチックとセミオート、マニュアルの3つのエントリー方式(ビンディングの履き方)をすべて用意している点が大きな特徴です。国内カタログでは3方式をそろえるブランドはNIDECKERだけと紹介されており、「One Collection, Three Systems」をコンセプトにラインナップを組んでいます。

オートマチックはかかとで踏むだけで履けるSupermatic、セミオートはハイバックを倒して後ろから足を入れるFlow Design、マニュアルは前からストラップを締める従来型の2ストラップです。どの方式でもストラップがブーツを包み込むため、ストラップ式らしい自然なフィーリングで滑れるとNIDECKERは説明しています。

評判の中心にあるのはSupermaticで、ほぼすべてのブランドのブーツに対応するため、手持ちのブーツのままステップイン(ブーツを踏み込むだけで装着できる方式)を使えるのが強みです。国内カタログでは、Taylor GoldやMat Crepel、Sebby KといったNIDECKERのライダーがSupermaticの踏みやすさと利便性を気に入って使っていると紹介されています。

NIDECKERとFlowの関係

NIDECKERとFlowは、どちらもNidecker Groupに属するブランドです。Flowはハイバックを倒して後ろから履くリアエントリー式ビンディングで知られるアメリカのブランドで、2017年にNidecker Groupが買収しました。

26-27シーズンはFlowのリアエントリー方式が「Flow Design」としてNIDECKERのビンディングラインナップに組み込まれ、NX2やFuse、Fenix、Nexusといったおなじみのモデル名も受け継がれています。ハイバックを倒して足を入れ、起こして固定するFlow伝統の手順も変わっていないため、旧Flowユーザーも戸惑いません。

国内の販売店では「NIDECKER FLOW NX2」のように、ブランド名とFlowを並べた名前で売られることもあります。Flowのビンディングを探している人にとっては、NIDECKERのFlow Designシリーズが後継モデルの選択肢です。

NIDECKERの機能とテクノロジー

ここではNIDECKERのスノーボードビンディングに搭載されている独自テクノロジーを解説します。履き方を決めるエントリーシステムと、脱ぎ履きを速くするストラップやラチェットの仕組みを知っておくと、NIDECKERの各モデルの違いがつかみやすくなります。

NIDECKERのビンディングに搭載されている主なテクノロジーは以下の5つです。

  • Supermatic|どんなブーツでも使えるハンズフリーのステップイン
  • Flow Design|ハイバックを倒して後ろから履くリアエントリー
  • Hybrid Strap/Fusion Strap|脱ぎ履きを速くするつながったストラップ
  • Active Strap|ハイバックと連動してストラップが持ち上がる
  • LSR 2.0 Auto-Lock|止めた位置で自動ロックするラチェット

Supermatic|どんなブーツでも使えるハンズフリーのステップイン

NIDECKERのSupermaticは、手を使わずに履けるオートマチック式のステップインシステムです。ハイバックが倒れた状態のビンディングに後ろから足を入れ、かかと部分のペダルを踏み込むと、Drop INという仕組みでハイバックが自動で起き上がり、そのまま滑り出せます。

脱ぐときもリリースレバーを引くだけなので、履くときと同じくらい素早く外せる仕組みです。深雪や急斜面ではラチェット(ストラップを締め込む歯車式のバックル)を操作して前から履くデュアルエントリーにも対応しており、NIDECKERは通常より少し重いベースプレートによってエッジ(ボード側面の金属の縁)の切り替えが素早くなると説明しています。

NIDECKERのSupermaticはほぼすべてのブランドのブーツに対応するため、ブーツとビンディングをセットで買い直す必要がありません。履いた後の乗り味は通常の2ストラップと変わらず、リフトを降りるたびに座ってストラップを締める手間を省きたいライダーにおすすめのシステムです。

Flow Design|ハイバックを倒して後ろから履くリアエントリー

NIDECKERのFlow Designは、ハイバックを後ろに倒して足を入れ、起こして固定するセミオート式のリアエントリーシステムです。ストラップの締め具合をあらかじめ決めておけば、ハイバックの開け閉めだけで脱ぎ履きが完了します。

仕組みの中心となるのが、高張力スチールケーブルと左右非対称のハイバック、ベースプレートの3点で形づくるPowerTriangleです。ケーブルがかかと側への反応を速める構造で、NIDECKERの国内カタログでも何十年も多くのファンに愛されてきたシステムとして紹介されています。

Flow Designのうち、足全体を支えるFusionストラップのモデルは、通常の2ストラップほど強く締め込まなくても安定するとNIDECKERは説明しています。Supermaticほどの自動化は求めないものの、リフトを降りてから滑り出すまでの準備を短くしたい人に向いた履き方です。

Hybrid Strap/Fusion Strap|脱ぎ履きを速くするつながったストラップ

NIDECKERのHybrid StrapとFusion Strapは、アンクルストラップ(足首を押さえるストラップ)とトゥストラップ(つま先を押さえるストラップ)をつなげた独自のストラップです。ストラップ同士がつながっているので、後ろから足を入れるSupermaticやFlow Designでもブーツがスムーズに収まります。

Hybrid Strapはアンクルとトゥを連結しながら2本のストラップの形を残したタイプで、通常の2ストラップに近いフリースタイル向きの感覚が持ち味です。Fusion Strapはつま先と足首が一体になった形で、ブーツを広く覆うことで力をエッジへ伝えやすく、足を差し込むときの引っかかりも少なくなります。

NIDECKERのFlow Designには、同じNX2とFuseにストラップ違いの2種類がそろっています。2ストラップのようにつま先の締め具合を細かく合わせたい人はHybrid、足全体を包むホールド感と脱ぎ履きの速さを重視する人はFusionと選び分けるのが基本です。

Active Strap|ハイバックと連動してストラップが持ち上がる

NIDECKERのActive Strapは、ハイバックを倒すとストラップ全体が自動で持ち上がる機能です。ストラップとブーツの間に足を入れるすき間が生まれるため、後ろから足を差し込むSupermaticやFlow Designの装着が一段と速くなります。

ハイバックを閉じると、ストラップはあらかじめ設定しておいた締め具合へすぐに戻ります。NIDECKERのActive Strapがあればリフトを降りるたびにラチェットで締め直す手間が減るため、滑り出すまでの時間を短くしたいライダーにおすすめの機能です。

LSR 2.0 Auto-Lock|止めた位置で自動ロックするラチェット

NIDECKERのLSR 2.0 Auto-Lockは、ラチェットを回すのをやめた位置で、締める方向と緩める方向の両方に自動でロックがかかるバックルです。好みの締め具合をすぐに決められ、ロックがかかった状態を保つので、スピードエントリー式でも設定した締め具合が変わりにくくなっています。

SupermaticやFlow Designでは、最初に締め具合を決めておけば、あとはハイバックの操作だけで同じフィットに戻せます。NIDECKERのLSR 2.0 Auto-Lockは滑走中の微調整もすばやく行えるため、雪質や斜面に合わせてこまめにホールド感を変えたい人に役立つラチェットです。

NIDECKERの全種類の違いを比較

ここではNIDECKERのスノーボードビンディング全モデルの種類と違いを解説します。履き方(システム)ごとにグループを分け、グループごとの比較表と各モデルの詳細を順に紹介します。

NIDECKERのビンディングは「履き方→硬さ→サイズ」の順に絞り込むと迷いません。硬さはフレックス(ビンディング全体の硬さで、硬いほど反応が鋭く、柔らかいほど操作に余裕が生まれる)で表し、比較表の地形適性はNIDECKER公式サイトの5段階評価(5が最高)をリゾート/パウダー/パークの順に並べています。

サイズ選びでは、Supermaticシリーズだけサイズの区切りがほかのシリーズと異なる点に注意が必要です。たとえばMサイズはSupermaticが23.5〜26.0cm、Flow Designと2ストラップが23.0〜26.0cmなので、NIDECKERのビンディングはブーツのサイズで対応サイズを確かめてから選ぶことが大切です。

NIDECKERのスノーボードビンディングを以下の4つのシリーズ別に解説します。

  • Supermaticシリーズ(自動で履けるステップイン)
  • Flow Designシリーズ(ハイバックを倒すリアエントリー)
  • 2ストラップシリーズ(調整幅の広い定番モデル)
  • キッズシリーズ

Supermaticシリーズ(自動で履けるステップイン)

Supermaticシリーズは、かかとでペダルを踏むだけで履けるNIDECKERの看板シリーズで、ほぼすべてのブーツに対応します。26-27はCarbonとLTに新しいNylon+ Auto Sベースプレートが入り、硬さはCarbonが最も硬く、LT、OGの順に柔らかくなります。手軽さを優先したい人から、高速域で攻めたい上級者まで選べるラインナップです。

スクロールできます
モデル名 フレックス ベースプレート ハイバック アンクルストラップ 地形適性(リゾート/パウダー/パーク)
Carbon Supermatic 非常に硬め Nylon+ Auto S Carbon S Ultraback Exo-Kush Pro S Hybrid 5/5/1
LT Supermatic 硬め Nylon+ Auto S Nylon+ S Ultraback Exo-Frame S Hybrid 5/4/3
OG Supermatic やや硬め Nylon+ Auto Nylon+ Ultraback Exo-Frame Hybrid 5/3/3

Carbon Supermatic

Carbon Supermaticの製品画像

項目 内容
モデル名 Carbon Supermatic
履き方 オートマチック(Supermatic)
フレックス 非常に硬め
ベースプレート Nylon+ Auto S
ハイバック Carbon S Ultraback

「Carbon Supermatic」は、NIDECKERのSupermaticシリーズで最も硬いPro-Stiffフレックス(5段階で最も硬い設定)を備えた最上位モデルです。26-27は硬さと耐久性を高めた新しいNylon+ Auto Sベースプレートでアップデートされ、4隅を丸めた形でボード本来のしなりを妨げにくくしています。

ハイバックはフォワードリーン(ハイバックの前傾角度)の調整部までカーボンを使ったCarbon S Ultrabackで、カーボン30%とナイロン70%の素材がかかと側の反応を鋭くします。ストラップには軽量なExo-Kush Pro S Hybridを使い、ラチェットはカーボンコンポジット製レバーのLSR 2.0 Auto-Lock Carbonで軽さと剛性を高めました。

公式の地形適性はリゾートとパウダーが5段階の5、パークは1で、急斜面や深雪を高速で滑る場面に照準を合わせた設定です。NIDECKERのステップインで脱ぎ履きの速さと高いレスポンスを両立させたい上級者に、まずおすすめしたいモデルといえます。

LT Supermatic

LT Supermaticの製品画像

項目 内容
モデル名 LT Supermatic
履き方 オートマチック(Supermatic)
フレックス 硬め
ベースプレート Nylon+ Auto S
ハイバック Nylon+ S Ultraback

「LT Supermatic」は、OG Supermaticより一段硬いStiffフレックスを持つ、NIDECKERのSupermaticシリーズの中核モデルです。26-27は新しいNylon+ Auto Sベースプレートを採用し、ブラックやホワイトに加えて柄物などカラー展開も豊富です。

ハイバックのNylon+ S Ultrabackは横方向の支えを強めた設計で、内側にはブーツを滑り込ませるガイドを備えています。アンクルストラップはTPU(弾力と耐久性に優れた樹脂素材)を一体成形したExo-Frame S Hybridで、裏面の滑りやすい素材によってブーツがスッと入り、つま先は3D形状を強めたHexo Toecap 2.0で包み込む構成です。

公式の地形適性はリゾート5・パウダー4・パーク3で、ゲレンデのカービング(エッジを立てて弧を描くターン)からパークのアイテムまで幅広く対応します。利便性と攻めた滑りの両方を求める中級〜上級者におすすめの、NIDECKERのオールラウンドなステップインです。

OG Supermatic

OG Supermaticの製品画像

項目 内容
モデル名 OG Supermatic
履き方 オートマチック(Supermatic)
フレックス やや硬め
ベースプレート Nylon+ Auto
ハイバック Nylon+ Ultraback

「OG Supermatic」は、初代から受け継がれるNIDECKERのSupermaticの基本モデルで、扱いやすいMid-Stiffフレックスに仕上げています。国内カタログではどんなブーツにも対応する世界初のステップイン式ビンディングとして紹介されており、26-27はPaprikaとMilkshakeの新色が加わりました。

ベースプレートは実績のあるAxisプラットフォームにDrop INを組み合わせたNylon+ Autoで、グラスファイバー30%とナイロン70%の素材が適度なしなりを生みます。アンクルストラップとトゥストラップには、網目状の構造で素材を伸ばさずにブーツを包むAuxTechを採用し、圧力を分散して足の疲れを抑えます。

公式の地形適性はリゾート5・パウダー3・パーク3で、ゲレンデを中心にオールラウンドに滑る中級者向けの設定です。シリーズで唯一Sサイズ(22.0〜23.5cm)が用意されているため、足の小さいライダーや初めてステップインを試す人にもおすすめのNIDECKERのビンディングです。

Flow Designシリーズ(ハイバックを倒すリアエントリー)

Flow Designシリーズは、旧Flowのリアエントリー方式を受け継ぐNIDECKERのビンディングで、ハイバックを倒して足を入れ、起こすだけで装着できます。アルミ製ベースのNX2系と、ナイロン製のFuseやFenix、Nexusで硬さが分かれ、NX2とFuseにはストラップの違い(Fusion/Hybrid)で2種類があります。

スクロールできます
モデル名 フレックス ベースプレート ハイバック アンクルストラップ 地形適性(リゾート/パウダー/パーク)
Flow NX2 Carbon 非常に硬め Aluminium NX2 Carbon Uniback Exo-Kush Pro Fusion 5/5/2
Flow NX2 硬め Aluminium NX2 Nylon+ FX Uniback Exo-Kush Fusion 5/4/3
Flow NX2 Hybrid 硬め Aluminium NX2 Nylon+ FX Uniback Exo Kush Hybrid 5/4/3
Flow Fuse やや硬め Nylon+ Fuse Nylon+ FX Uniback Exo-Kush Fusion 4/4/3
Flow Fuse Hybrid やや硬め Nylon+ Fuse Nylon+ FX Uniback Exo Kush Hybrid 4/4/4
Flow Fenix やや柔らかめ Nylon+ Axis Kush Nylon+ Axis Uniback Exo-Frame Fusion –
Flow Nexus 柔らかめ Nylon+ Axis Nylon+ Axis Uniback Uni-Frame Fusion 3/3/2

Flow NX2 Carbon

Flow NX2 Carbonの製品画像

項目 内容
モデル名 Flow NX2 Carbon
履き方 リアエントリー(Flow Design)
フレックス 非常に硬め
ベースプレート Aluminium NX2
ハイバック Carbon Uniback

「Flow NX2 Carbon」は、NIDECKERがFlow Designで最も反応の良いビンディングと位置づけるPro-Stiffの最上位モデルです。定番のNX2シャーシをベースに、ハイバックやストラップなどのパーツを強化しています。

ベースプレートはアルミ合金100%のAluminium NX2で、ハイバックにはカーボン30%のCarbon Uniback、ストラップには硬い外骨格を組み合わせたExo-Kush Pro Fusionを採用しました。足元にはカーボンコンポジット製のSlip-N-Grip(ブーツ底との摩擦を減らすプレート)を備え、足をスムーズに差し込めるのも特徴です。

公式の地形適性はリゾートとパウダーが5、パークは2で、急斜面を高速で滑り降りる場面やスピードに乗ったターンで力を発揮します。フリーライド(地形を生かして山全体を自由に滑るスタイル)を求める上級者には、NIDECKERのFlow Designで真っ先におすすめできるモデルです。

Flow NX2

Flow NX2の製品画像

項目 内容
モデル名 Flow NX2
履き方 リアエントリー(Flow Design)
フレックス 硬め
ベースプレート Aluminium NX2
ハイバック Nylon+ FX Uniback

「Flow NX2」は、受賞歴のあるNIDECKERの定番NX2にFusionストラップを組み合わせたモデルで、Stiffフレックスでゲレンデ全体を力強く滑れる設計です。国内の販売店では「FLOW NX2 FUSION」の表記で並ぶこともあります。

航空機グレードのアルミを使ったベースプレートが足元の力をすばやくエッジへ伝え、ハイバックのNylon+ FX Unibackは少しパーク寄りのしなりを持たせています。つま先と足首が一体になったExo-Kush Fusionストラップは足を入れやすく、ブーツを広く覆って力の伝わりを高める構造です。

公式の地形適性はリゾート5・パウダー4・パーク3とゲレンデ寄りに設定されています。体重があるライダーや経験を積んだ人が、大きなアイテムでも安定した着地を求めるときにおすすめのNIDECKERのリアエントリーモデルです。

Flow NX2 Hybrid

Flow NX2 Hybridの製品画像

項目 内容
モデル名 Flow NX2 Hybrid
履き方 リアエントリー(Flow Design)
フレックス 硬め
ベースプレート Aluminium NX2
ハイバック Nylon+ FX Uniback

「Flow NX2 Hybrid」は、NIDECKERのNX2のアルミシャーシはそのままに、Hybridストラップでクラシックなフリースタイルの感覚に仕上げたモデルです。硬さとベースプレート、ハイバックはFusion版のFlow NX2と共通で、ストラップの構成が異なります。

アンクルとトゥを連結したExo Kush Hybridストラップは、EVA(クッション性のある発泡素材)の層と丈夫な外骨格を重ねた2層構造です。左右を入れ替えてブーツの形に合わせられるHexo Toecap 2.0を組み合わせ、Active Strapによってハイバックを倒すとストラップが自動で持ち上がります。

公式の地形適性もFlow NX2と同じで、リゾート5・パウダー4・パーク3に設定されています。NX2のパワーが欲しく、つま先の締め具合は2ストラップのように細かく調整したい人には、Fusion版よりもFlow NX2 Hybridがおすすめです。

Flow Fuse

Flow Fuseの製品画像

項目 内容
モデル名 Flow Fuse
履き方 リアエントリー(Flow Design)
フレックス やや硬め
ベースプレート Nylon+ Fuse
ハイバック Nylon+ FX Uniback

「Flow Fuse」は、NIDECKERのFlow DesignでFenixとNX2の間の硬さに位置づけられた、Mid-StiffのFusionストラップ版です。パークでの遊びからゲレンデ全体のライン取りまでこなすモデルで、26-27は新色のCherryが加わりました。

ベースプレートのNylon+ Fuseは、グラスファイバー入りナイロンにアルミ合金製の調整式サイドウイングを組み合わせた構造です。ハイバックも同じグラスファイバー入りナイロンのため、プレス(ボードをしならせて乗るトリック)やグラブ(ジャンプ中にボードをつかむトリック)でしなりを使いやすく、サーフィンのように流れるターンも描きやすくなっています。

公式の地形適性はリゾート4・パウダー4・パーク3のバランス型で、硬すぎず柔らかすぎない乗り味を求める中級者に向いています。グラトリ(平地でボードを回したり弾いたりするトリック)やパークとカービングの両方を楽しみたいライダーにおすすめのNIDECKERのビンディングです。

Flow Fuse Hybrid

Flow Fuse Hybridの製品画像

項目 内容
モデル名 Flow Fuse Hybrid
履き方 リアエントリー(Flow Design)
フレックス やや硬め
ベースプレート Nylon+ Fuse
ハイバック Nylon+ FX Uniback

「Flow Fuse Hybrid」は、Flow FuseのストラップをHybridに替えたNIDECKERのモデルで、Mid-Stiffの硬さはそのままです。公式の地形適性はリゾート4・パウダー4・パーク4と、パークの評価がFusion版より一段高く設定されています。

Exo Kush HybridストラップとHexo Toecap 2.0の組み合わせで、2ストラップらしいフリースタイルの感覚を残しながら、Flow Designの素早い装着を使えます。2.5度のカント(足裏の傾斜)を付けたBankBedsと、ブーツ底の摩擦を減らすSlip-N-Gripで、快適さと脱ぎ履きのしやすさも両立しました。

パーク中心でトリックを磨きたい中級者や、2ストラップの感覚に慣れていてリアエントリーへ乗り換えたい人には、Flow Fuse Hybridがおすすめです。つま先の締め具合を個別に合わせられるため、ブーツの形に合わせたフィット調整もしやすくなっています。

Flow Fenix

Flow Fenixの製品画像

項目 内容
モデル名 Flow Fenix
履き方 リアエントリー(Flow Design)
フレックス やや柔らかめ
ベースプレート Nylon+ Axis Kush
ハイバック Nylon+ Axis Uniback

「Flow Fenix」は、国内カタログで「Flow Designのゴートゥモデル」「ベストセラーモデル」と紹介されている、NIDECKERのMid-Softのユニセックスモデルです。パークでのトリック練習からゲレンデのクルージングまで、1日を通して快適に滑れる設計に仕上げています。

ベースプレートのNylon+ Axis Kushは4隅を丸めてボードが自然にしなるよう作られ、幅広いプラットフォームで安定感と足の入れやすさを高めました。TPU製のExo-Frame Fusionストラップは水を吸わず凍りにくく、PowerTriangleがかかと側の反応を速めます。

サイズはSからXLまでそろい、Sは20.5〜22.5cmのブーツに対応します。初級〜中級者やレディース、はじめてリアエントリーを使う人におすすめで、NIDECKERのFlow Designの入門としても選びやすいモデルです。

Flow Nexus

Flow Nexusの製品画像

項目 内容
モデル名 Flow Nexus
履き方 リアエントリー(Flow Design)
フレックス 柔らかめ
ベースプレート Nylon+ Axis
ハイバック Nylon+ Axis Uniback

「Flow Nexus」は、NIDECKERのFlow Designで最も柔らかいSoftフレックスのモデルです。ストラップを締める時間を減らし、滑る時間を増やしたい初級〜中級者に向けて設計されています。

26-27は一体成形TPUの新しいUni-Frame Fusionストラップを採用し、軽くて丈夫なうえ、脱ぎ履きもスムーズになりました。ストラップが足全体を支えるので、通常の2ストラップほど強く締め込まなくても安定し、圧迫される部分を減らせます。

公式の地形適性はリゾート3・パウダー3・パーク2で、高速域や大きなジャンプより、ゆったりしたペースで上達したい場面向きの設定です。スノーボードを始めたばかりでストラップの締め込みに時間を取られたくない人には、S〜XLまで男女問わず選べるFlow Nexusをおすすめします。

2ストラップシリーズ(調整幅の広い定番モデル)

2ストラップシリーズは、前からアンクルストラップとトゥストラップを締める従来型のNIDECKERのビンディングです。26-27は新しいModuleシャーシを採用したOrbit ProとOrbit、新作のComboが登場し、Kaon Plusは継続モデルとしてラインナップに残りました。ストラップ式ならではの細かなフィット調整を重視する人に向いています。

スクロールできます
モデル名 フレックス ベースプレート ハイバック アンクルストラップ 地形適性(リゾート/パウダー/パーク)
Orbit Pro 硬め Alu/Nylon+ Module Nylon+ InfinityBack Pro Exo-Frame Pro 4/4/5
Orbit やや硬め Alu/Nylon+ Module Nylon InfinityBack Uni-Frame 4/3/5
Kaon Plus やや硬め Nylon+ Axis Kush Unibase Nylon Meson Pro Exo-Kush 4/4/4
Combo 柔らかめ Nylon+ Axis Unibase Nylon Electron Uni-Frame 3/3/4

Orbit Pro

Orbit Proの製品画像

項目 内容
モデル名 Orbit Pro
履き方 2ストラップ
フレックス 硬め
ベースプレート Alu/Nylon+ Module
ハイバック Nylon+ InfinityBack Pro

「Orbit Pro」は、NIDECKERのチームと一から作り上げた2ストラップの新しいフラッグシップモデルです。Stiffフレックスで、大きなアイテムに挑むための正確さとサポート力を備えています。

ベースプレートのAlu/Nylon+ Moduleはアルミ製のヒールカップ(かかとを支える部分)を備え、ヒールカップは3段階、トゥストラップは2段階で位置を変えられる構造です。さらにかかと側とつま先側を別々に調整できるCustom BankBedsで、フィットを細かく追い込めます。

ハイバックはグラスファイバー14%のNylon+ InfinityBack Proで、内側のGecko Gripがかかとの浮きを抑えます。公式の地形適性はパークが5段階の5、リゾートとパウダーが4で、キッカー(ジャンプ台)やオールマウンテン(ゲレンデ全体を幅広く滑るスタイル)を攻め、セッティングを細かく詰めたい上級者向けのおすすめモデルです。

Orbit

Orbitの製品画像

項目 内容
モデル名 Orbit
履き方 2ストラップ
フレックス やや硬め
ベースプレート Alu/Nylon+ Module
ハイバック Nylon InfinityBack

「Orbit」は、NIDECKERの公式サイトでラインナップの中で最も調整できる項目が多いビンディングとされる、Mid-Stiffの新作モデルです。ヒールカップやフットベッド(足裏が乗る部分)、トゥストラップの位置、ハイバックの向きまで調整できます。

Orbit Proと同じModuleシャーシを使い、ハイバックのNylon InfinityBackはフォワードリーン4段階とローテーション(ハイバックの向き)2段階の調整が可能です。一体成形TPUのUni-Frameストラップは軽く丈夫で、Toe Capsuleはつま先を覆う位置と甲の上の2通りに付けられます。

公式の地形適性はパークが5、リゾート4・パウダー3で、パークのアイテムやジャンプを楽しむ中級者以上に向いています。自分の足やブーツに合わせてフィットを作り込みたい人におすすめの、NIDECKERの2ストラップです。

Kaon Plus

項目 内容
モデル名 Kaon Plus
履き方 2ストラップ
フレックス やや硬め
ベースプレート Nylon+ Axis Kush Unibase
ハイバック Nylon Meson Pro

「Kaon Plus」は、クラシックな2ストラップを好むライダーに向けたNIDECKERの継続モデルで、Mid-Stiffのアグレッシブなオールマウンテン仕様です。パウダーのラインや地形遊び、パークでのライディングに必要なサポート力を備えています。

ベースプレートのNylon+ Axis Kush Unibaseは固定式のヒールカップをNIDECKERのブーツに合わせて設計し、4隅を丸めてボードの自然なしなりを引き出します。ハイバックはComboより硬いNylon Meson Proで、ストラップには快適さとレスポンスを両立させるため、EVAの層と外骨格を重ねた2層構造のExo-Kushを組み合わせました。

公式の地形適性はリゾートとパウダー、パークがすべて4のバランス型で、ストラップ式で山全体を滑りたい中級者や、素早いターンと大きなジャンプを楽しみたい人におすすめです。デザインはBio Seriesと合わせやすく、NIDECKERでボードとビンディングの見た目をそろえたい人も選びやすくなっています。

Combo

Comboの製品画像

項目 内容
モデル名 Combo
履き方 2ストラップ
フレックス 柔らかめ
ベースプレート Nylon+ Axis Unibase
ハイバック Nylon Electron

「Combo」は、やわらかいSoftフレックスに仕上げたNIDECKERの新作2ストラップです。かかとからつま先への反応はしっかり確保しつつ横方向にはしなりやすく作られており、プレスやグラブを練習しやすいうえ、フォームが多少崩れても扱いやすい特性を持っています。

ベースプレートのNylon+ Axis Unibaseは、軸をずらして配置したPowerBeamsでエッジへの力の伝わりを高めています。工具なしでフォワードリーンを調整できるNylon Electronハイバックと、低温でも凍りにくい一体成形TPUのUni-Frameストラップ、2通りに付けられるToe Capsuleを組み合わせました。

公式の地形適性はパークが4、リゾートとパウダーが3とパーク寄りで、上達を目指す初級〜中級者やグラトリを始めたい人におすすめです。国内カタログでは同社ボードのCheat Codeとの組み合わせが提案されており、NIDECKERでボードとセットでそろえる選択肢もあります。

キッズシリーズ

キッズシリーズは、子どもの成長や年齢に合わせて選べるNIDECKERのジュニア向けビンディングです。どちらのモデルもキッズボードのScampとデザインをそろえられ、成長に合わせてサイズを調整できる2ストラップと、小さな子ども向けのワンストラップが用意されています。

スクロールできます
モデル名 フレックス ベースプレート ハイバック アンクルストラップ 地形適性(リゾート/パウダー/パーク)
Ollie やや柔らかめ Nylon+ Youth Base Nylon Youth Highback Exo-Frame Youth 4/3/4
Pop 柔らかめ PC Kids Base Nylon Kids Uniback One Strap 4/2/3

Ollie

Ollieの製品画像

項目 内容
モデル名 Ollie
履き方 2ストラップ(キッズ)
フレックス やや柔らかめ
ベースプレート Nylon+ Youth Base
ハイバック Nylon Youth Highback

「Ollie」は、子どもの成長に合わせてサイズを調整できるNIDECKERのキッズ用2ストラップで、26-27に登場した新作です。グラスファイバー入りナイロンと一体成形TPUのストラップを使い、大人用と変わらない耐久性を持たせたMid-Softモデルに仕上げています。

アルミ製のQuickSlide Heelcupは、アンクルストラップとラダー(ストラップのギザギザした帯)を回して外すだけで、工具を使わずに前後の位置を変えられる仕組みです。フォワードリーンはブロックをひねるだけで2段階から選べ、2.5度のカントを付けたBankBedsが長時間のパーク練習でも足の負担を抑えます。

サイズはS(20.5〜22.5cm)とM(23.0〜26.0cm)の2種類で、上達を目指すジュニアライダーにおすすめです。足が大きくなってもヒールカップを動かして合わせられるため、NIDECKERのビンディングを子どもに長く使ってほしい家庭にも選びやすくなっています。

Pop

Popの製品画像

項目 内容
モデル名 Pop
履き方 ワンストラップ(キッズ)
フレックス 柔らかめ
ベースプレート PC Kids Base
ハイバック Nylon Kids Uniback

「Pop」は、小さな子どもが楽しく滑り始めるために作られた、NIDECKERで最もシンプルなキッズ用ワンストラップモデルです。軽く柔らかいハイバックが、子どもが最初のターンをコントロールするのを助けます。

ストラップは1本だけで、大きめのAtom Ratchetは小さな手でも操作しやすく、子どもも保護者も準備に手間取りません。ディスク一体型のベースプレートは一般的な4×4と4×2のネジ穴パターンの多くに対応する一方、チャンネル方式のボードには取り付けられない点に注意が必要です。

サイズはXS(17.0〜19.5cm)のみで、はじめてスノーボードに挑戦する幼い子どもにおすすめです。キッズボードのScampとあわせたScamp Setとしてそろえられるため、NIDECKERで子どものスノーボードデビューを準備したい家庭に向いています。

まとめ

この記事では、NIDECKERの特徴や独自テクノロジーを解説し、26-27の現行スノーボードビンディングを全モデル比較しました。NIDECKERのビンディングはSupermaticとFlow Design、2ストラップ、キッズ用に分かれ、どの方式でも履いた後はストラップ式に近い感覚で滑れます。

選ぶときは、手軽さ重視ならSupermatic、実績あるリアエントリーならFlow Design、細かな調整を重視するなら2ストラップと、まず履き方を決めると迷いません。硬さは初心者ならSoft〜Mid-Soft、オールラウンドならMid-Stiff、高速域を攻める上級者ならStiff〜Pro-Stiffが目安で、最後にブーツのサイズで対応サイズを確かめます。

迷ったときは、ステップインの入門にOG Supermatic、リアエントリーの入門にFlow Fenix、2ストラップのオールラウンドにOrbitを基準にすると選びやすくなります。NIDECKERのスノーボードビンディング選びの参考になれば嬉しいです。

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