- ビンディングの人気ブランドが知りたい
- ブランド選びで重視すべきポイントは?
- 自分に合うブランドを見つけたい
スノーボードではビンディングにも多くのメーカーやブランドが存在し、独自のコンセプトやデザイン、テクノロジーが採用されています。ビンディングは板とブーツを単に固定するだけでなく、ライダーの動きをボードに伝える接点となる重要なアイテムです。
この記事では、ビンディングの人気ブランドとそれぞれの機能や特徴をわかりやすく紹介します。ブランド選びで失敗しないための重要ポイントも解説しますので、ビンディング選びで悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
ビンディングのブランド選びで重視すべきポイント5つ

ビンディングは人気のブランドを選べばどれでも自分に合うわけではありません。ブランド選びで失敗しないためには、以下のポイントを重視することが大切です。
- ブーツとのフィット感
- ビンディングの形状(着脱方式)
- ストラップの操作性
- ビンディングのデザイン
- ビンディングの価格帯と予算
ブーツとのフィット感

どんなに高性能で人気のブランドでも、ブーツがビンディングにしっかりとフィットしないとパフォーマンスを最大に引き出せません。ビンディングはブランドによってベースプレートやハイバック、ストラップの形状やサイズ感が異なるため、ブーツとの相性によってフィット感に差が出ます。
ビンディングはブーツと板をつなぐ重要な接点となるアイテムなので、ブランドの特徴やサイズ感を理解し、快適にフィットするかを確認することが重要です。
ビンディングの形状(着脱方式)

スノーボードのビンディングはブーツの着脱方式によって、大きく以下3種類の形状に分類されます。
- ストラップ式
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ブーツの足首とつま先部分をストラップで固定する伝統的なタイプで、最もよく使用されている人気の形状です。多くのブランドが採用しており、モデルやサイズの選択肢が非常に豊富です。
- ステップオン式
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ブーツをストラップで締めずに、差し込むだけで固定できるタイプです。ブーツの着脱が非常に簡単で早くできるのが特徴で、リフトを降りてすぐに滑り出せます。ストラップ型に比べるとやや重い傾向にあり、ホールド感の調整幅も少ないのがデメリットです。また、ステップオンに対応した専用のブーツとセットで揃える必要があり、コストもやや高めな傾向です。
- リアエントリー式
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ハイバックを後ろに倒してブーツを差し込んで装着する構造です。ステップオン式ほどではないが着脱がスムーズで簡単に行えるのが魅力で、ストラップによるホールド感の調整も可能です。
ストラップ式のビンディングはほとんどのブランドが展開しており、ライダーのレベルやスタイルに合わせたラインナップも非常に豊富です。ステップオン式とリアエントリー式については、メーカーごとに独自のテクノロジーや機能が搭載されていたり、ブランドによっては採用モデルがなかったりする場合もあります。
ストラップの性能と操作性

ブーツの固定やフィット感の調整を行うストラップは、ブランドごとに形状や素材、テクノロジーが大きく異なり、ビンディングの性能を左右する重要なパーツです。人気ブランドや高性能なモデルでは、軽量かつ耐久性に優れた素材を使用し、足全体を快適に包み込むようなフィット感があります。
ストラップは力の伝達をサポートする役割もあり、ライダーの細かな動きや体重移動によるパワーを確実にボードに伝え、エッジ操作やトリックをサポートしてくれます。また、操作性の高いストラップは手袋をしたままでもスムーズに締めたり緩めたりでき、スノーボードの滑走中のストレスを大きく減らしてくれます。
ビンディングのデザイン

ビンディングは機能性やフィット感が重要ですが、デザインも重要な選択基準の一つです。どんなに機能性に優れたビンディングでも、見た目のデザインやカラー、形状などが自分好みじゃないと、ライディングのモチベーションも上がりません。
自分が気に入ったデザインのギアを身につけることでモチベーションアップにもつながり、上達スピードも早まるので、デザイン性を意識してブランドを選ぶのもおすすめです。ただしブランドの見た目だけにこだわりすぎると性能面がおろそかになる可能性があるため、機能とデザインのバランスを意識することが大切です。
ビンディングの価格帯と予算
ビンディングの価格帯はブランドやモデルによって大きく異なり、エントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広く展開されています。基本的に高価なブランドやモデルになるほどビンディングの性能が高まり、最新のテクノロジーや高品質な素材が採用されています。
ただし初心者が高価なハイエンドモデルを選んでも、性能を十分に引き出せずオーバースペックになってしまうこともあります。スノーボードでは他のギアや交通費、リフト券など多くのコストがかかるため、無理に高価な人気ブランドやモデルを選ばず、性能とコストのバランスを考慮してビンディングを選ぶことが大切です。
【最新】人気のビンディングブランド7選

スノーボードのビンディングはさまざまなメーカー・ブランドから開発・製造され、それぞれ独自の機能や特徴があります。世界中のビンディングメーカーの中から人気ブランドを厳選して以下にご紹介します。
- UNION
- FLUX
- DRAKE
- K2
- RIDE
- HEAD
- SALOMON
- SLY
UNION

UNION(ユニオン)は、2004年にアメリカ・ワシントン州で誕生した人気のスノーボードビンディング専門ブランドです。「100パーセントビンディングにフォーカスする」という信念のもと、ライダーとボードを完全に一体化させる理想の製品作りを追求し続けています。
ビンディングの核となるテクノロジーとして、ボードとの接地面積を最小限に抑え、ボードのフレックスを最大限に高める「Mini Disk」や、工具を使わずに前傾角を調整できる「Tool-Less FLAD」機能が魅力です。
UNIONのビンディングは軽量性、耐久性、レスポンス性を徹底的に磨き上げた構造で、ライダーの足への疲労を最小限に抑えつつ効率的なパワー伝達を可能にします。機能性だけでなく洗練されたデザインも人気があり、初心者〜上級者まで、あらゆるレベルとスタイルに対応する幅広い製品ラインナップを展開しています。

FLUX

FLUX(フラックス)は、1992年に日本で設立された最も人気のビンディングブランドの一つです。国産ブランドならではの高い信頼性と機能性を兼ね備え、フリースタイルからオールマウンテン、カービングまで、あらゆるスタイルに合わせた最適な性能を持つビンディングを展開しています。
ストラップやハイバックの種類も非常に豊富で、モデルの目的やスタイルに合わせて最適な構造が採用されています。FLUXのビンディングは形状やカラーバリエーションも豊富なので、ボードやブーツとのコーディネートが楽しめるのも人気がある理由の一つです。

DRAKE

DRAKE(ドレイク)は1997年にイタリアでスタートした人気のビンディングブランドです。イタリア職人の高度な技術とプロライダーからのフィードバックを融合し、機能性と快適性を両立したビンディングを開発・製造しています。
DRAKEはイタリアの人気シューズブランドである「NORTHEWAVE(ノースウェイブ)」が立ち上げたブランドです。「足のパワーをより正確にボードに伝えたい」という想いからDRAKEブランドが立ち上げられ、高い技術力によって現在では世界中のライダーに支持されています。
DRAKEビンディングの土台となるベースプレートは、スリムデザインでEVA素材を配置した設計により、超軽量でありながら高い衝撃吸収性とレスポンスを実現。また、人間工学に基づいた非対称デザインのハイバック設計が、自然なサポート力と効率的なパワー伝達を生み出します。
各レベルやスタイルに合わせたモデルラインナップも豊富なので、あらゆるライダーにぴったりのビンディングを見つけられます。

K2

K2(ケーツー)はアメリカで1962年に設立された歴史の長いスキー・スノーボード総合ブランドです。スノーボード用ビンディングにおいても長い実績と信頼性があり、快適かつ機能性に優れた性能のモデルが多くのライダーに支持されています。
ライディング中に工具を使わずにストラップやハイバックの調整ができる機能を備えており、ゲレンデでのストレスを軽減してくれるのも魅力です。K2は多種多様なストラップ式ビンディングに加えて、素早い着脱が可能なリアエントリー式やステップオン式のモデルも展開し、さまざまなライダーの要求に応えています。

RIDE

RIDE(ライド)は1992年にアメリカで誕生したスノーボードブランドで、世界中の幅広いライダーに人気があります。RIDEのビンディングは革新的なテクノロジーと優れた素材の組み合わせにより、あらゆるコンディションで最高のパフォーマンスを発揮できる設計が特徴です。
RIDEブランドはフリースタイルからカービング、バックカントリーまで、あらゆるライディングスタイルにおいて最高のパフォーマンスを発揮するビンディングを展開します。

HEAD

HEAD(ヘッド)はアメリカで1947年に創業した非常に歴史のあるスポーツ用品ブランドです。長年の経験から生まれた独自のテクノロジーとアイデアを融合させ、ライダーに最高のフィット感とボードへのパワー伝達を提供するビンディングを開発しています。
HEADのビンディングは高品質かつデザイン性に優れた豊富なラインナップを持ち、あらゆるレベルとスタイルに対応する革新的な設計が魅力です。ビンディングの軽量化を極限まで追求した設計により、足元の負担軽減とボードの操作性を向上させ、トリックやターンの精度を最大限に高めます。
HEADはさまざまな先進的テクノロジーを通じて、ライダーのパフォーマンスと快適性を最大限に引き出すビンディングを提供する人気ブランドです。

SALOMON

SALOMON(サロモン)は1947年にフランスで誕生したアウトドアブランドで、特にスキーやスノーボードなどウインタースポーツ製品を中心に人気があります。ビンディングにおいてもライダーの操作性や快適性を高める革新的なテクノロジーを多数搭載しており、幅広いスタイルに対応するモデルラインナップが豊富です。
ベースプレートには衝撃を吸収しながら力の伝達をダイレクトに行うパッドが配置され、足の負担を軽減しつつ操作の正確性を高めます。SALOMONは長年にわたる経験と革新的なテクノロジーにより、あらゆるライダーにコストパフォーマンスに優れたビンディングを提供するブランドです。

SLY

SLY(スライ)は2025年に誕生したグラトリ専用のビンディングブランドで、人気グラトリライダーの「堀内 礼」さんと「藤田 周」さんを中心に立ち上げられました。グラトリ専門ボードが増えてきている中、グラトリに特化したビンディングブランドは日本初となり、現在多くのライダーから注目を集めています。
SLYはライダーのグラトリ技術をワンランク上へ導くことを目指し、独自の設計とテクノロジーによって操作性と安定性を高いレベルで両立しています。グラトリに求められる「精度」「反応」「フィット感」を追求するSLYは、グラトリスキルを本気で上達させたいライダーに注目のビンディングブランドです。

ビンディングのブランド選びに関するよくある質問

ビンディングのブランド選びに関するよくある質問を以下にまとめましたので参考にしてください。
- ビンディングのサイズ感はブランドごとに違う?
- ブーツとビンディングのブランドは合わせたほうが良い?
- ブランドごとに強みや得意スタイルはある?
ビンディングのサイズ感はブランドごとに違う?
一般的にビンディングのサイズは「S・M・L」のように表記されており、ブーツのサイズ(cm)に合わせて選択します。ただしビンディングはブランドごとにサイズ感がやや異なる場合があり、同じMサイズでもブランドによって対応ブーツサイズの範囲が違うことがあるので注意が必要です。
ストラップやハイバックの形状、ベースプレートの幅などもブランドの設計思想により違いが出るため、同じサイズ表示でも装着したときのフィット感が変わることもあります。ビンディングの購入前にブランドの公式サイトで詳細なサイズチャートを確認したり、レビューや使用者の意見を参考にしたりすると安心です。
ブーツとビンディングのブランドは合わせたほうが良い?
ブーツとビンディングは必ずしも同じブランドで揃える必要はありません。別々のブランドで合わせているプロライダーやアスリートも多く、ブーツとビンディングの相性を合わせれば快適なフィット感と優れたパフォーマンスを発揮できます。
ただしビンディングと同様にブーツもメーカーによって設計や形状が異なるため、ブランドやモデルによっては相性が悪い場合があります。ブランドやモデルの相性が悪いと、足回りのホールド感が悪くなりスノーボードのレスポンスや操作性も低下する場合があるので注意が必要です。
とはいえ、ビンディング専用のブランドやブーツのみ製造しているメーカーも存在し、他ブランドとの互換性があるように設計されている場合が多いので、過度に相性を心配しなくても大丈夫です。この記事で紹介したような人気ブランドであれば、他のブランドと相性が合わないということ少ないので安心してください。

ブランドごとに強みや得意スタイルはある?
ビンディングはブランドごとに独自の機能や設計を持ち、強みや得意とする滑走スタイルが分かれる場合があります。軽量化技術やホールド感に優れたストラップ構造、独自のベース設計など、各ブランドは他社との差別化を図るためのさまざまなテクノロジーを搭載しています。
また、ステップオン式やリアエントリー式に特化したメーカーもあり、独自の形状やデザインもそれぞれのブランドの強みとなります。ただし有名な人気ブランドであれば複数のレベルや滑走スタイルに対応したモデルが展開されていることが多いので、各メーカーの機能や特徴を知ったうえで、自分に最適なビンディングを選んでください。
ビンディングの人気ブランドまとめ
スノーボードのビンディングは板とブーツをつなぐ単なる固定具ではなく、ライダーの動きを正確にボードへ伝えるための重要なパーツです。ブランドやモデルの選び方を誤ると、力の伝達がうまくいかず操作性が低下したり、フィット感が悪く不快感や痛みを招くこともあります。そのため、ビンディングのブランド選びでは人気や見た目だけでなく、自分のブーツや滑走スタイルとの相性を見極めることが大切です。
ビンディングはブランドごとにサイズ感や構造が異なるため、実際にブーツを装着してフィット感を確認することが理想です。高価なブランドやハイエンドモデルは高機能なことが多いですが、初心者は必要な性能だけが備わったコストパフォーマンスに優れたビンディングがおすすめです。
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