- バックカントリーにはどんな性能のボードを選べば良い?
- ブランドごとにバックカントリー向けモデルの違いがわからない
- 具体的におすすめのバックカントリーボードが知りたい
バックカントリーとは、整備されたゲレンデコースから外れた未圧雪エリアでパウダーを滑るスノーボードのスタイルです。フカフカの深雪で浮力と滑走時の安定感を確保するには、バックカントリーに特化したモデルを選ぶことが必須です。
この記事では、バックカントリーにおすすめのスノーボードの選び方と、ブランド別おすすめモデルを14選紹介します。最新シーズンの板を比較検討中のライダーは、ぜひ参考にしてください。
バックカントリーにおすすめのスノーボードの特徴
バックカントリーとは、ゲレンデコースの外側にある未圧雪エリアやサイドカントリー、リフトアクセス不可の山岳エリアを滑るスノーボードのスタイルです。近年は国内外でパウダー人気が高まり、ガイドツアー需要も拡大しています。
バックカントリー専用ボードを選ぶことで、深雪での浮遊感・斜面に対する安定感・自然との一体感が大きく変わります。バックカントリー向けスノーボードを選ぶ際に押さえておきたいポイントは以下の5つです。
- ノーズが広く浮力のある形状を選ぶ
- ベースはロッカー/ハイブリッドキャンバーがおすすめ
- 中〜硬めのフレックスで高速安定性を確保
- サイズは長め・太めを選ぶ
- スプリットボードという選択肢
ノーズが広く浮力のある形状を選ぶ
バックカントリーで浮力を確保するには、ノーズ部分の形状と幅が決定的な要素となります。深雪では雪を押しのける面積が広いほど浮きやすく、ノーズを大きく取った設計が安定した浮力を生み出します。
ピンテール・ラウンドテールは高速ラインを引きやすく、サイドカントリーや広いオープンバーンで真価を発揮します。バックカントリー向けスノーボードを選ぶ際は、自分の滑走スタイルに合うテール形状を最初に決めるとモデル選びがスムーズに進みます。
バックカントリー特化形状ーがおすすめ
バックカントリーで快適に滑るには、ベース(板の形状プロファイル)の選択が重要です。バックカントリーには「浮力」「高速安定性」「操作性」が求められ、各ブランドがバックカントリーに最適な独自形状のモデルを展開しています。
各ブランドやモデルによって、ロッカーの大きさやキャンバーの位置なども異なります。バックカントリーボードを選ぶときは、各ブランドの形状の違いや特徴をよく確認し、自分に合った性能のモデルを選ぶことが大切です。
スプリットボードという選択肢
本格的なバックカントリーを目指すなら、スプリットボードという選択肢も検討する価値があります。スプリットボードとは、ボード本体が縦方向に2枚に分割できるバックカントリー専用ギアのことです。
スノーシューでの徒歩アプローチや、板を背負って登る負担を大幅に軽減できるため、BC本格派のライダーに支持されています。バックカントリースノーボードの一台目としては難易度が高めですが、長距離アプローチを狙うライダーには有力な選択肢です。
バックカントリーにおすすめのスノーボード13選
ここではバックカントリーにおすすめのスノーボードを、ブランド別に14選紹介します。各モデルの特徴・搭載技術・おすすめユーザー層を解説しますので、自分のスタイルに合うバックカントリースノーボードを見つけてください。
バックカントリーに最適なおすすめスノーボードは以下の14モデルです。
- 【BURTON】Family Tree HOMETOWN HERO
- 【BURTON】Family Tree SMOOTH OPERATOR
- 【BC STREAM】RIDER’S SPEC DR
- 【GENTEMSTICK】MANTARAY 149 / 156
- 【JONES】Hovercraft 2.0
- 【JONES】Stratos
- 【K2】Marauder Split Package
- 【MOSS SNOWSTICK】SW70 2027
- 【OGASAKA】SHIN
- 【OGASAKA】SPLIT Facet
- 【RICE28】RT9
- 【SALOMON】HPS Wolle Nyvelt Fish
- 【SIMS】NUB
- 【YONEX】GLIDE
【BURTON】Family Tree HOMETOWN HERO

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | BURTON |
| モデル名 | Family Tree HOMETOWN HERO |
| キャンバー | ディレクショナルキャンバー |
| テール形状 | ディレクショナル |
| 価格 | 要確認 |
BURTONが誇るFamily Tree(FT)シリーズの定番フリーライドモデルが「Family Tree HOMETOWN HERO」です。マイク・サベージらバックカントリー派ライダーから支持される、あらゆる雪質を1本でこなすコンセプトを掲げた万能フリーライダーです。
「Family Tree HOMETOWN HERO」はオールマウンテン〜パウダーまで1本で済ませたい中上級者、ツリーランやサイドカントリーで自由度を重視するライダーに最適なバックカントリースノーボードです。

【BURTON】Family Tree SMOOTH OPERATOR

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | BURTON |
| モデル名 | Family Tree SMOOTH OPERATOR |
| キャンバー | ディレクショナルキャンバー |
| テール形状 | ディレクショナル |
| 価格 | 132,000円 |
伝説のフリーライダー竹田岳信(Takenobu Takeda)が開発に関わるバックカントリー特化モデルが「Family Tree SMOOTH OPERATOR」です。BURTONの中でも深雪での卓越したフロート性能で知られ、本格的なパウダーセッションを狙うライダーから絶大な支持を集めています。
「Family Tree SMOOTH OPERATOR」は本格バックカントリーで「とにかく浮力と高速安定」を追求する上級者向けのスノーボードです。HOMETOWN HEROよりも一段バックカントリー特化に振った設計で、パウダーの深い日にポテンシャルを発揮します。
【BC STREAM】RIDER’S SPEC DR

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | BC STREAM |
| モデル名 | RIDER’S SPEC DR |
| キャンバー | ノーズロッカー(NR) |
| テール形状 | ピンテール |
| 価格 | 129,800円 |
「BC STREAM」は京都発の国産ブランドで、フリーライドとカービング両方で評価が高い職人技ブランドです。「RIDER’S SPEC DR」はその中でもバックカントリーとフリーライドに振った代表モデルとして、国内のパウダージャンキーから支持を集めています。
「RIDER’S SPEC DR」は国産ならではの繊細な乗り味を求める中上級者におすすめのバックカントリースノーボードです。京都の職人がハンドメイドで仕上げる質感は、海外ブランドにはない独特の魅力を持ちます。
【GENTEMSTICK】MANTARAY

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | GENTEMSTICK |
| モデル名 | MANTARAY 149 / 156 |
| キャンバー | ショートキャンバー |
| テール形状 | ハーフムーンテール |
| 価格 | 144,100 / 146,300円 |
「GENTEMSTICK」は雪上をサーフィン感覚で滑る「スノーサーフ」を提唱する、日本発のパウダーボード専業ブランドです。バックカントリー界で世界的に支持される代表格として、北海道発のクラフトマンシップが多くのライダーを魅了しています。
「MANTARAY」はハードな高速バーンよりも、サイドカントリーや深雪でゆったり波乗り感覚を楽しみたい中上級者におすすめのバックカントリースノーボードです。サーフィンの動きを雪上で再現したいライダーには唯一無二の体験を提供します。
【JONES】Hovercraft 2.0

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | JONES |
| モデル名 | Hovercraft 2.0 |
| キャンバー | ハイブリッドキャンバー/ロッカー |
| テール形状 | テーパードブラント |
| 価格 | 約127,600円 |
「JONES」はプロフリーライダーJeremy Jonesが立ち上げたバックカントリー特化ブランドで、「Hovercraft 2.0」はその代表モデルです。「2.0」へと進化し、軽量性と反応性をさらに向上させ、サスティナブル素材の採用も大幅に進めています。
「Hovercraft 2.0」は深雪でのサーフィー(surfy)な乗り味を重視するバックカントリーライダーにおすすめのスノーボードです。パウダーセッションをメインに据えつつ、ハードパックも問題なくこなせる懐の深さを備えます。
【JONES】Stratos

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | JONES |
| モデル名 | Stratos |
| キャンバー | ハイブリッドキャンバー/ロッカー |
| テール形状 | テーパードディレクショナル |
| 価格 | 124,300円 |
「Stratos」はJeremy Jonesが「1本で全部こなす」を志向したオールマウンテン・フリーライドの新基軸モデルです。Hovercraft 2.0の深雪特化路線とは異なり、ゲレンデ全般からサイドカントリーまで対応する汎用性が魅力となっています。
「Stratos」はバックカントリー一本足ではなくゲレンデも積極的に滑る人、出費を抑えつつバックカントリーも狙いたいライダーにおすすめのスノーボードです。フリーライド入門としても完成度の高い選択肢といえます。
【K2】Marauder Split Package

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | K2 |
| モデル名 | Marauder Split Package |
| キャンバー | コンビネーションキャンバー |
| テール形状 | テーパードディレクショナル |
| 価格 | 187,000円 |
「K2」の「Marauder Split Package」はバックカントリー向けの本格スプリットボードで、シール・ハードウェア込みのオールインワンパッケージとして展開されています。バックカントリー本格参入を目指すライダーに向けた「すぐ使える」セットアップが大きな魅力です。
「Marauder Split Package」は本格バックカントリー・スプリットボード入門〜中級ライダーにおすすめのスノーボードです。装備一式が一度に揃うため、バラバラに買い揃える手間が省けます。

【MOSS SNOWSTICK】SW70 2027

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | MOSS SNOWSTICK |
| モデル名 | SW70 2027 |
| キャンバー | スノーサーフキャンバー |
| テール形状 | スワローテール |
| 価格 | 132,000円 |
「MOSS SNOWSTICK」は1971年創業の日本最古参スノーボードブランド「MOSS」のバックカントリー・スノーサーフラインです。スワローテール(SW)シリーズはバックカントリーの定番として、国内外のパウダーフリークから長年支持を集めています。
「SW70 2027」は浮力と取り回しのバランスが良く、深雪でのカービングも楽しみたいバックカントリー好きの中上級者におすすめのスノーボードです。サーフボードのような自由なライディングが堪能できます。
【OGASAKA】SHIN

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | OGASAKA |
| モデル名 | SHIN |
| キャンバー | S-ロッカー(ハイブリッド) |
| テール形状 | ラウンドテール |
| 価格 | 121,000円 |
「OGASAKA」は長野県飯山発の国産老舗ブランドで、バックカントリー・パウダー・カービングのオールマウンテン性能で定評があります。「SHIN」はその中でもパウダー専用設計を施したフリーライドモデルとして展開されています。
「SHIN」はバックカントリーもゲレンデもこなしたい、国産品質を求める中上級者におすすめのスノーボードです。
【OGASAKA】SPLIT Facet

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | OGASAKA |
| モデル名 | SPLIT Facet |
| テール形状 | スワローテール(SWモデル) |
| 価格 | 237,600円 |
「SPLIT Facet」はOGASAKAの本格スプリットボードで、国産ならではの精度の高い分割構造で国際的にも評価されているモデルです。日本のバックカントリーシーンのレベルを引き上げる、職人技の結晶ともいえる1本となっています。
「SPLIT Facet」は本格バックカントリーと国産品質志向の上級者におすすめのスノーボードです。長距離アプローチを伴う本格的なバックカントリーツアーで、職人技ならではの安心感を発揮します。
【SALOMON】HPS Wolle Nyvelt Fish

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | SALOMON |
| モデル名 | HPS Wolle Nyvelt Fish |
| キャンバー | パウダーキャンバー |
| テール形状 | フィッシュテール |
| 価格 | 121,000円 |
「HPS Wolle Nyvelt Fish」はプロパウダーライダーWolle Nyveltの監修によるパウダー特化シリーズの代表モデルです。「Fish」はスワロー系シグネチャーモデルとして、SALOMONのバックカントリーラインの中でも独特の存在感を放っています。
「HPS Wolle Nyvelt Fish」は深雪のサーフィー感覚を重視する経験者・上級者におすすめのバックカントリースノーボードです。フィッシュ形状の独特の乗り味は、他では得られない深雪体験をもたらします。

【SIMS】NUB

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | SIMS |
| モデル名 | NUB |
| キャンバー | トラディショナルキャンバー |
| テール形状 | ロングノーズツイン |
| 価格 | 86,900円 |
「SIMS」は1977年創業のスノーボード黎明期ブランドで、パウダー・フリーライド向けの「NUB」でバックカントリー市場に展開しています。歴史あるブランドの遺伝子を受け継ぎつつ、現代のパウダーシーンに合わせた設計が施されたモデルです。
「NUB」はバックカントリーと公式コースを切り替えて楽しむオールマウンテンライダーにおすすめのスノーボードです。スイッチランからパウダーセッションまで、1本で多彩なシチュエーションをカバーします。

【YONEX】GLIDE

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | YONEX |
| モデル名 | GLIDE |
| キャンバー | フロートキャンバー |
| 価格 | 115,500円 |
「YONEX」はカーボン技術で知られる日本ブランドで、バックカントリー・パウダーには「FLOAT CAMBER」搭載の「GLIDE」を展開しています。テニス・バドミントン由来のカーボン加工技術を雪上に活かした、ヨネックスならではの軽量高反発モデルです。
「GLIDE」は軽量で高反発な板を求める中〜上級バックカントリーライダーにおすすめのスノーボードです。長距離アプローチでも軽さが活き、ハイクアップの負担を抑えてくれます。

バックカントリーボードを使うときの注意点
バックカントリー用スノーボードを最大限に活かすために、知っておきたい注意点を解説します。モデル選びと合わせて押さえておくことで、バックカントリーの楽しさを安全に存分に引き出せます。
バックカントリーボードを安全に使うために押さえておきたい注意点は以下の4つです。
- バックカントリー装備一式を必ず揃える
- スタンス幅・角度はゲレンデ用とは別セッティングにする
- ガイド付きツアー・スクールから始める
- バックカントリーボードが苦手なシチュエーションも理解する
バックカントリー装備一式を必ず揃える
バックカントリーで滑走する際は、ボード本体以外の安全装備をかならず揃える必要があります。アバランチビーコン・プローブ・シャベルは「3種の神器」と呼ばれる必須装備で、雪崩発生時の生存率を大きく左右します。
3種の神器は本体ボードと同等以上に重要な装備です。バックカントリースノーボードを手に入れたら、次のステップとして安全装備一式の購入と使用方法の習得を進めることをおすすめします。
スタンス幅・角度はゲレンデ用とは別セッティングにする
バックカントリーでは、ゲレンデで使うスタンスセッティングとは別の設定にすることで深雪での操作性が大きく向上します。スタンスはやや広め、前足角度は15〜21°とやや前向きにすると、深雪での前荷重がかけやすくなります。
スタンスを変えるだけでパウダーでの浮きやすさが大きく変わるため、バックカントリーボード購入時にはセッティング変更も合わせて検討しましょう。専用ボードの性能を最大限引き出すための重要な手順となります。
ガイド付きツアー・スクールから始める
バックカントリーの入門は、必ずガイド付きツアーまたはバックカントリースクールから始めることをおすすめします。雪崩・気象・地形リスクの判断には、その地域を熟知したプロのガイドの知見が必須となるためです。
ガイドツアーに参加することで、装備の使い方・地形読み・ルートファインディングなどバックカントリーで生き抜くための知識が体系的に身に付きます。バックカントリースノーボードと一緒に、知識と経験を一歩ずつ積み上げていきましょう。
バックカントリーボードが苦手なシチュエーションも理解する
バックカントリー向けスノーボードは、深雪と未圧雪での性能を最大化する代わりに、ゲレンデの一部シチュエーションでは性能を発揮しにくい特性を持ちます。グラトリ・パーク・キッカーには不向きで、長さ・硬さ・重さが操作性を犠牲にする要因となります。
バックカントリーボードはバックカントリーで使ってこそ真価を発揮するボードと割り切るのが正解です。最適なシチュエーションで使うことで、深雪での圧倒的なフロートと自然との一体感を堪能できます。
まとめ:バックカントリーボードで未知の雪山を滑ろう
この記事では、バックカントリーにおすすめのスノーボードと選び方を解説しました。深雪での浮力・高速時の安定感・自然との一体感を最大化するには、用途特化型のバックカントリースノーボードが欠かせない存在となります。
バックカントリーの魅力は、パウダーの浮遊感・未圧雪斜面の自由・自然との一体感に集約されます。自身のレベル・滞在エリア・予算に合わせて最適なバックカントリースノーボードを選び、まずはバックカントリースクールやガイドツアーから始めて、装備と一緒に板も揃えていきましょう。



コメント