YONEX(ヨネックス)は1946年に創業以来、独自のカーボン技術をスポーツの世界に導入し続けてきた革新的なスポーツブランドです。テニスやバドミントンで培われた最先端の技術は、スノーボードにおいても「軽さ」と「反発力」を高い次元で両立させることを可能にしました。
この記事では、日本を代表するスポーツブランドであるYONEXのスノーボードについて、全モデルの特徴やテクノロジーをわかりやすく解説します。全種類のスノーボードの中からスタイル別のおすすめモデルもご紹介しますので、YONEXの板を使ってみようか迷っている人はぜひ参考にしてください。
YONEXとはどんなスノーボードブランド?

YONEXとは1946年に日本で創業された国産スポーツブランドで、長年の経験による革新的なテクノロジーを搭載するスノーボード用品を展開しています。ライダーのパフォーマンスを極限まで高めることを追求し、特にカーボン素材(炭素繊維)を使用した「超軽量」+「高反発」を実現するYONEX独自のスノーボード設計が特徴です。
世界初の全身カーボンスノーボード

YONEXのスノーボードが持つ最大の特徴は、テニスやバトミントンなどの分野で長年培われてきた、世界でも類を見ないカーボン技術です。1995年にYONEXは「世界初の全身カーボン」のキャッチコピーとともにスノーボード業界へ参入。木材コアが主流だった時代に「軽量」「高反発」「耐久性」を高次元で兼ね備える挑戦を続けてきました。
YONEXのボードはフレックス(しなり)やトーション(ねじれ)のバランスを理想的な状態に仕上げ、ライダーのパワーを効率的に雪面に伝える正確な操作性を実現します。さらにナノ素材を配合することで結合力を高め、剛性と反発性を両立させながらも世界最軽量クラスのスノーボード開発を実現しています。
新潟の自社工場でのボード製造

YONEXは高性能素材の特性と精密な製造技術を最大限に引き出すため、スノーボードの設計から製造、品質管理に至るまで、すべてを国内の自社工場で一貫して行っています。熟練職人の手作業と高度な生産技術が融合することで、他社では再現できない革新的なスノーボードを生み出し続けています。
さらに2024年には新たな研究開発拠点として「YONEXパフォーマンスイノベーションセンター」が開設されました。この施設では最新鋭の設備と科学的な分析技術を駆使し、より高い精度での開発が実現。YONEXの企業目的である「独創の技術と最高の製品で世界に貢献する」を体現すべく、あらゆるライダーのパフォーマンスを最大限に引き出す革新的なものづくりが日々追求されています。
YONEXボードの価格はやや高め
YONEXのスノーボードギアは、他のブランドよりも価格がやや高めなのがデメリットです。しかし、これはYONEXが「最高の一本をユーザーへ」というモノづくりの信念にもとづき、コストよりも品質を最優先に考えて、熟練職人による手作業や最高品質の素材を取り入れているためです。
「製造工程」「素材」「開発体制」のすべてにおいて妥協がないYONEXのスノーボードギアは、他のブランドでは到達できない品質と信頼性を兼ね備えています。価格だけを見れば高く感じるかもしれませんが、耐久性や性能は非常に高く、長く使い続けられるため、結果的にはコストパフォーマンスにも優れたスノーボードと言えます。
YONEXボードの特徴とテクノロジー

YONEXのスノーボードには、ボードの性能を劇的に向上させるための独自のテクノロジーが惜しみなく投入されています。以下に、YONEXのボードに搭載されている主要テクノロジーをご紹介します。
- カーボンクロス複合成型
- カーボンサンドイッチ構造
- トレカM40X
- クリック
カーボンクロス複合成型

「カーボンクロス複合成型」はYONEX独自のモノ作り精神を体現する、ボードの性能を根本から支える製造技術です。通常、ボードの製造には接着剤が多く使われますが、この技術では接着剤の使用を極力抑えながらカーボンシート(炭素繊維)を何層にも重ねて成型します。
さらに成型時に結合力(強度)を高めながらも軽量化を実現しているため、持ち運びやボード操作時の負担が軽減され、疲れにくく質の高いライディングをサポートしてくれます。この技術こそが、カーボンスノーボードの進化を牽引してきたYONEXの基盤なのです。
カーボンサンドイッチ構造
「カーボンサンドイッチ構造」は高反発かつ超軽量スノーボードの原点ともいえる、YONEXが誇るスタンダードな構造です。この構造の最大の特徴は、補強材を使わずにカーボン繊維のみでボード全体を構成している点です。一般的なボードはウッド(木材)を芯材としていますが、この構造はカーボンシート自体が強度を担います。
補強材を使わないため、軽量化と同時にさまざまなフレックスとトーションの調整が可能となり、結果として操作がしやすく、ターンやオーリーといった動作がしやすいバランスの取れた乗り心地を実現します。カーボンによる高い反発力を体験したい人に最適な、YONEXの原点にして高性能な構造です。
トレカM40X

YONEXのボードに搭載される「トレカM40X」は、東レ株式会社が開発した非常に革新的な次世代炭素繊維素材です。通常は両立が難しいとされる「高強度」と「高弾性率」という相反する性質を極限まで追求したもので、簡単に言えば「軽くて非常に強く、しかもよく弾む」という特徴を持っています。
YONEXでは、このトレカM40XをボードのISOコア(芯材)に内蔵されるカーボンチューブに組み込むことで、ボード全体の強度と反発性能を大幅に向上させています。オーリーやキッカーで踏み込んだ際に爆発的な反発力を得られるため、ボードの反発を活かした高いエアやトリックへとスムーズにつなげることが可能です。
クリック(CRIC)

「クリック(CRIC)」は、フリースタイル系のトリックを目指すライダーのために開発された、YONEX独自の軽量スウィングウェイト構造です。板の先端部分までアラミドハニカムという軽量素材を敷き詰めた構造を施すことで、ボード先端の重量を極限まで軽くし、回転時の遠心力を軽減します。
クリック構造によってスウィングウェイトが軽量化されることで、グラトリやパークなどフリースタイルにおいての取り回しやすさが飛躍的に向上します。軽快なボード捌きや高回転スピンなどのトリックを目指したい人にとって、YONEXのクリック構造は大きな助けになります。
YONEXの板の形状と種類

YONEXのスノーボードに採用されている形状は、ライダーの求める滑走フィールドや技術レベル、ライディングスタイルに合わせて最適化されています。YONEXで採用されているスノーボード形状の種類は以下のとおりです。
- NORMAL CAMBER(ノーマルキャンバー)
- ULTIMATE CAMBER(アルティメイトキャンバー)
- FLAT CAMBER(フラットキャンバー)
- EASYRIDE CAMBER(イージーライドキャンバー)
- EASYRIDE CAMBER 1/2(イージーライドキャンバー1/2)
- FLOAT CAMBER(フロートキャンバー)
それぞれの形状の特徴やメリットを以下に解説します。
NORMAL CAMBER(ノーマルキャンバー)

YONEXの「ノーマルキャンバー」は、スノーボードのボトムラインにおける基本形状であり、長年にわたり多くのライダーに支持されています。ボードの中央部が上向きに反り上がり、ノーズとテール付近のみが雪面に接する伝統的な形状です。
強い反発力や安定性を求めるライダーには最適ですが、エッジが雪面に引っかかりやすい(逆エッジになりやすい)という特性もあるため、初心者のライダーは正確な体重移動と基本姿勢が重要となります。YONEXのノーマルキャンバー形状は、安定感と強い反発力を求めるオールラウンド志向のライダーにおすすめです。
ULTIMATE CAMBER(アルティメイトキャンバー)

YONEXの「アルティメイトキャンバー」は、ノーマルキャンバーの持つ高い反発力と性能を、フリースタイル要素へと特化させるために開発された形状です。この形状の最大の特徴は、通常のキャンバーに比べて板のたわみ(反り)を30%アップさせていることで、ボードのスナップ力(弾く力)が大きく向上しています。
たわみを大きく取ることで踏み込んだときに弾き返される力も強くなるため、オーリーやノーリー時に爆発的なパワーを生み出し、高さのあるジャンプを可能にします。小さな力でも効率よく反発力を引き出せるようになり、ジャンプ時の滞空時間も伸びるため、スピン・弾き系のグラトリにもおすすめの形状です。
FLAT CAMBER(フラットキャンバー)

YONEXの「フラットキャンバー」は、滑走面がほぼ平らな状態になっているボトムライン形状を指します。ターン時にエッジの引っ掛かりがほとんど起きないので、ボードの取り回しやすさが非常に良く、初心者の逆エッジのリスクも大幅に軽減されます。
ボード全体が雪面にフラットに接しているため低速域での安定性が高く、雪質の変化にも対応しやすい面でのコントロール性能に優れています。また、ボードの片足を上げるプレスや板のトーション(ねじり)を使ったトリックが非常にしやすくなるため、乗り系(バター系)のグラトリやパークでのジブにおすすめの形状です。
EASYRIDE CAMBER(イージーライドキャンバー)

「イージーライドキャンバー」は、キャンバー形状の持つメリット(反発力と安定性)を保持しつつ、ボードの取り回しやすさを向上させたYONEXの独自形状です。キャンバーのグリップ部分をフラットにすることで、踏み込みによる反発力を維持しながらエッジの引っ掛かりを最小限に抑えてくれます。
特にターン導入時や低速での操作がスムーズになり、初心者でもストレスなくカービングやフリーランを楽しめます。イージーライドキャンバーは非常にバランスの取れた形状で、キャンバーの性能は欲しいけれど、より簡単・快適に雪山全体を楽しみたいと考えるオールラウンド志向のライダーにおすすめの汎用性の高い形状です。
EASYRIDE CAMBER 1/2(イージーライドキャンバー1/2)

YONEXの「イージーライドキャンバー 1/2」は、ノーズ部分にのみフラットな部分を取り入れた独特な形状です。この形状により、キャンバー形状の持つ強いグリップ力と反発力を活かしながら、ターンの操作性と前方方向への推進力を高めています。
全体的にキャンバーの長所も保持しているため、ターン後半にはしっかりとしたエッジグリップと反発を得られ、キレのあるエッジングや高さのあるジャンプもできます。スイッチスタンスでの滑走には不向きですが、フリーランなどゲレンデ全体を気持ちよく滑りたい人におすすめの形状です。
FLOAT CAMBER(フロートキャンバー)

「フロートキャンバー」は、主にディープパウダーでの浮力とフリーランでの加速性能を追求したYONEX独自の形状です。後ろ足(テール)を踏み込むことでボードのノーズが自然に浮き上がるように設計されているため、ふかふかの深雪パウダーでの優れた浮遊感を味わえます。
ゲレンデでのフリーランにおいても後ろ足を踏み込むことでターン後半に強く加速できるので、スピードを出したカービングにも対応します。フロートキャンバーは主にパウダーボードに採用されており、ふかふかの深雪での快適な浮遊感を味わいたい人におすすめの形状です。
YONEXボード全モデルの性能を比較

ここではYONEXの全モデルの種類と違いを解説します。26-27シーズンのYONEXのスノーボードは、アルペン・カービング・フリーライド・オールラウンド・フリースタイルという5つのカテゴリーで構成されており、カーボンを型に入れて一体成型する独自の製法をすべてのモデルに共通して採用しています。
YONEXのスノーボードを、アルペンからフリースタイルまで以下のカテゴリ別に紹介します。
- ALPINE(アルペン)
- CARVING(カービング)
- FREERIDE(フリーライド)
- ALL AROUND(オールラウンド)
- FREESTYLE(フリースタイル)
ALPINE(アルペン)
アルペンは、ハードブーツとアルペン用ビンディングを使う競技志向のカテゴリーです。ウエスト幅を200mm前後まで絞り込み、エッジからエッジへの切り替え速度を最優先した設計になっています。YONEXのアルペンモデルはフレックス違いの2仕様が用意されており、比較表のあとに詳細を紹介します。
| モデル名 | シェイプ | サイドカーブ | フレックス | セットバック | サイズ展開(cm) |
|---|---|---|---|---|---|
| THE C HARD FLEX | ディレクショナル | ダブル | 非常に硬め | 30〜60mm | 162/172/182 |
| THE C SOFT FLEX | ディレクショナル | ダブル | 硬め | 30〜60mm | 162/172/182 |
THE C HARD FLEX

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | THE C HARD FLEX |
| シェイプ | ディレクショナル |
| サイドカーブ | ダブル |
| フレックス | 非常に硬め |
| セットバック | 30〜60mm |
| サイズ展開(cm) | 162/172/182 |
「THE C HARD FLEX」は、YONEXのアルペンカテゴリーで最も硬い仕様に設定されたスノーボードです。ウエスト幅は200〜201mmと一般的なフリースタイルボードより50mm以上細く、体重を預けた瞬間にエッジが立ち上がる反応の速さを狙っています。
硬さの分だけ板を踏み込む脚力とハードブーツの扱いに慣れが求められるため、初めてアルペンに乗る方には荷が重い1本です。YONEXの「THE C HARD FLEX」は、大会で使うスノーボードを探している競技志向のアルペンライダーにおすすめです。
THE C SOFT FLEX

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | THE C SOFT FLEX |
| シェイプ | ディレクショナル |
| サイドカーブ | ダブル |
| フレックス | 硬め |
| セットバック | 30〜60mm |
| サイズ展開(cm) | 162/172/182 |
アルペン向けの形状はハードフレックス版と共通のまま、板のしなりを取りやすくしたモデルとして「THE C SOFT FLEX」が登場しました。全長・有効エッジ・サイドカーブ・ウエスト幅はすべてYONEXの「THE C HARD FLEX」と同一で、違いはフレックスの設定に絞られています。
サイズは162cm・172cm・182cmの3本立てで、セットバックはハードフレックス版と同じくレングスに応じて30〜60mmまで深まります。YONEXの「THE C SOFT FLEX」は、アルペンボードに乗り始めた方や、硬い板で脚が音を上げてしまう方におすすめのモデルです。
CARVING(カービング)
カービングは、ソフトブーツのままアルペンに近い深い前傾角度で滑るためのカテゴリーです。テール側を切り落としたハンマーヘッド形状と、ノーズ・センター・テールで半径を変えるトリプルサイドカーブを組み合わせ、高速域でのエッジグリップを高めています。硬めのフレックスで構成されたモデル群を、比較表のあとに紹介します。
| モデル名 | シェイプ | サイドカーブ | フレックス | セットバック | サイズ展開(cm) |
|---|---|---|---|---|---|
| SYMARC MG | ハンマーヘッド | トリプル | 硬め | 40mm | 151/156/160/164 |
| THRUST | ハンマーヘッド | トリプル | 硬め | 40mm | 157/161/165/169 |
| SYMARC | ハンマーヘッド | トリプル | やや硬め | 40mm | 151/156/160/164 |
SYMARC MG

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | SYMARC MG |
| シェイプ | ハンマーヘッド |
| サイドカーブ | トリプル |
| フレックス | 硬め |
| セットバック | 40mm |
| サイズ展開(cm) | 151/156/160/164 |
「SYMARC MG」は、スノーボード板として世界で初めてマグネシウム素材のAZ31を搭載したYONEXのカービングモデルです。AZ31は最軽量かつ最大の比強度を持つ金属素材で、板の重量を抑えたまま高速域のばたつきを抑え込む役割を担っています。
SW値は135〜150とカービング系のなかでも重い部類で、脚力のあるライダーが踏み込んで初めて性能が引き出されます。YONEXの「SYMARC MG」は、ソフトブーツでアルペンに迫る深い角度を狙う上級カービングライダーにおすすめです。
THRUST

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | THRUST |
| シェイプ | ハンマーヘッド |
| サイドカーブ | トリプル |
| フレックス | 硬め |
| セットバック | 40mm |
| サイズ展開(cm) | 157/161/165/169 |
「THRUST」は26-27シーズンでYONEXがフルモデルチェンジを施したカービング向けスノーボードです。新素材のスタベラを投入しており、従来のエラストマーと比べて振動減衰性が約2.4倍に高められています。中速から高速にかけて雪面のビビりが減り、荒れた斜面でもエッジが飛ばされにくくなりました。
セットバックは40mm固定、SW値は110〜118と、高速で板を走らせる前提の設定です。YONEXの「THRUST」は、スピードを上げても板が暴れない安定感を求めるカービングライダーにおすすめのモデルです。
SYMARC

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | SYMARC |
| シェイプ | ハンマーヘッド |
| サイドカーブ | トリプル |
| フレックス | やや硬め |
| セットバック | 40mm |
| サイズ展開(cm) | 151/156/160/164 |
「SYMARC」は、アルペンボードのTHE Cのアウトラインを転用し、YONEXがハンマーヘッドモデルとして仕立てました。トーションとサイドカーブのバランスをレングスごとに変えており、細身のアルペン形状が持つ安定感をソフトブーツで扱える範囲に落とし込んでいます。
セットバックは40mm、サイズは151〜164cmの4本立てです。YONEXの「SYMARC」は、ハンマーヘッド形状を初めて試すライダーや、カービングとフリースタイルの両方を1本でこなしたい方におすすめします。
FREERIDE(フリーライド)
フリーライドは、圧雪されていない斜面やパウダーを滑るためのカテゴリーです。ノーズを長く取ってテールを短く詰めたディレクショナル形状が中心で、セットバックも20〜30mmと深めに配置されています。硬めの1本から柔らかいパウダーツインまで幅があり、比較表のあとに各モデルを解説します。
| モデル名 | シェイプ | サイドカーブ | フレックス | セットバック | サイズ展開(cm) |
|---|---|---|---|---|---|
| REGNA | ディレクショナル | ダブル | 中程度 | 10mm | 154/158 |
| LUVARTH | ディレクショナル | シングル | 中程度 | 30mm | 148/153/158 |
| GLIDE | ディレクショナル | シングル | やや柔らかめ | 20mm | 157/161 |
| GRACE | ディレクショナル | シングル | 柔らかめ | 20mm | 147/151 |
| 4XP POWTWIN | ツイン | シングル | 柔らかめ | センター | 155W/158W |
REGNA

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | REGNA |
| シェイプ | ディレクショナル |
| サイドカーブ | ダブル |
| フレックス | 中程度 |
| セットバック | 10mm |
| サイズ展開(cm) | 154/158 |
「REGNA」は、世界最軽量をうたうYONEXのフリーライド用フラグシップモデルです。ノーマルキャンバー(板の中央部が雪面から浮き上がる伝統的な形状)を採用し、154cmでSW値69、158cmで74という数値に軽さが表れています。
軽さを最優先した構造のため、荒れた雪面を高速で押さえ込む用途ではTHRUSTのような重い板に分があります。YONEXの「REGNA」は、1日中山を動き回るバックカントリーや、取り回しの軽さを何より重視するフリーライダーにおすすめです。
LUVARTH

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | LUVARTH |
| シェイプ | ディレクショナル |
| サイドカーブ | シングル |
| フレックス | 中程度 |
| セットバック | 30mm |
| サイズ展開(cm) | 148/153/158 |
ノーズ長295mmに対してテール長125mmという極端な配分を持つのが、YONEXの「LUVARTH」です。前後の長さの差がそのまま浮力の差になり、深い雪でも後ろ足に体重を残さずノーズが上がってくれます。
テールが短いぶんスイッチスタンス(逆向きで滑る姿勢)での安定感は望めず、進行方向を決めて滑るスタイルに用途が絞られます。YONEXの「LUVARTH」は、パウダーと深回りのフリーカービングを軸に組み立てるライダーにおすすめの1本です。
GLIDE

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | GLIDE |
| シェイプ | ディレクショナル |
| サイドカーブ | シングル |
| フレックス | やや柔らかめ |
| セットバック | 20mm |
| サイズ展開(cm) | 157/161 |
「GLIDE」は、地形もパウダーも1本でこなす万能フリーライドとしてYONEXが位置づけているスノーボードです。パウダーボード専用構造のセントロイドを積み、ノーズ側にハニカム材を配置して重量を削りながら、スタンス位置をセンター寄りに保っています。
ノーズ長255mmに対しテール長190mmという配分で、深雪での浮きと圧雪での踏ん張りを両立させています。YONEXの「GLIDE」は、コースもツリーランも回りたいオールラウンドなフリーライダーにおすすめのモデルです。
GRACE

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | GRACE |
| シェイプ | ディレクショナル |
| サイドカーブ | シングル |
| フレックス | 柔らかめ |
| セットバック | 20mm |
| サイズ展開(cm) | 147/151 |
「GRACE」は、YONEXがGLIDEの設計思想を女性ライダー向けに仕立て直したフリーライドモデルです。147cmと151cmの2サイズ展開で、有効エッジは1085〜1125mm、SW値は91と96に抑えられています。
フレックスはフリーライドのなかで柔らかい側に置かれており、体重が軽いライダーでも板をたわませやすい設定になっています。深雪を攻め込む硬さは持たないぶん、扱いやすさに振った1本です。YONEXの「GRACE」は、パウダーに挑戦し始めた女性スノーボーダーにおすすめします。
4XP POWTWIN

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | 4XP POWTWIN |
| シェイプ | ツイン |
| サイドカーブ | シングル |
| フレックス | 柔らかめ |
| セットバック | センター |
| サイズ展開(cm) | 155W/158W |
「4XP POWTWIN」は、ツインシェイプのままパウダーへ対応させたYONEXの変化球モデルです。ノーズ・テールともに227.5mmの対称形状でセットバックはセンター、それでいて155Wと158Wというワイドサイズだけで展開しています。
対称形状のためスイッチスタンスでの走行やパウダーでのスピン系の遊びに対応し、ディレクショナルなパウダーボードでは難しい動きが選べます。YONEXの「4XP POWTWIN」は、深雪でもフリースタイルの動きを捨てたくないライダーにおすすめのスノーボードです。
ALL AROUND(オールラウンド)
オールラウンドは、ゲレンデで起こることをひととおりこなすカテゴリーです。ノーズをテールよりわずかに長く取るディレクショナルツイン形状とセットバック10mmを共通の骨格とし、カービングからパイプ、キッカーまで幅広く対応します。YONEXの主力モデルが並ぶ帯で、比較表のあとに詳細を紹介します。
| モデル名 | シェイプ | サイドカーブ | フレックス | セットバック | サイズ展開(cm) |
|---|---|---|---|---|---|
| REV | ディレクショナルツイン | ダブル | やや硬め | 10mm | 150/153/156/159 |
| SMOOTH | ディレクショナルツイン | トリプル | 中程度 | 10mm | 139〜162(W含む) |
| SLEEK | ディレクショナルツイン | トリプル | 中程度 | 10mm | 138/142/146 |
| SMOOTH SHORTIE | ディレクショナルツイン | ダブル | やや柔らかめ | 10mm | 120/126/132 |
| NEXTAGE | ディレクショナルツイン | トリプル | 柔らかめ | 10mm | 142/147/150/153/156/158 |
REV

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | REV |
| シェイプ | ディレクショナルツイン |
| サイドカーブ | ダブル |
| フレックス | やや硬め |
| セットバック | 10mm |
| サイズ展開(cm) | 150/153/156/159 |
「REV」は、オールラウンドカテゴリーのなかでYONEXが最も硬い側に配置しているスノーボードです。ハーフパイプの壁を叩いたときに得られる反発と、カービングでの踏み応えを両立させる狙いで組まれています。
硬さがある分、パークで小さく刻む動きよりも、スピードを乗せた大きなターンやパイプで力を発揮しやすい特性です。板を踏み切る脚力が前提になるため、初心者が最初に選ぶ1本ではありません。YONEXの「REV」は、パイプとカービングの両方を突き詰める中上級ライダーにおすすめです。
SMOOTH

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | SMOOTH |
| シェイプ | ディレクショナルツイン |
| サイドカーブ | トリプル |
| フレックス | 中程度 |
| セットバック | 10mm |
| サイズ展開(cm) | 139〜162(W含む) |
「SMOOTH」は、YONEXのオールラウンドを代表する主力スノーボードで、26-27シーズンに新しいトリプルサイドカーブを得ました。ターンの入り口・中盤・抜けでそれぞれ異なる半径が働き、139cmでは6000/6800/6000mm、162Wでは8900/9300/8900mmという構成になっています。
サイズは139cmから162Wまで9本と、YONEXのラインナップで最も幅広い展開です。体格を問わず適正レングスが見つかります。オールラウンドを名乗るとおり突出した尖りはなく、1本で全部済ませたい人に向く設計です。YONEXの「SMOOTH」は、滑る場所を選ばず日々のゲレンデを楽しみたいスノーボーダーにおすすめのモデルです。
SLEEK

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | SLEEK |
| シェイプ | ディレクショナルツイン |
| サイドカーブ | トリプル |
| フレックス | 中程度 |
| セットバック | 10mm |
| サイズ展開(cm) | 138/142/146 |
「SLEEK」は、SMOOTHの設計を女性ライダーの脚力に合わせて組み直し、YONEXがオールラウンドモデルとして展開しています。板をたわませるのに必要な力を軽くし、カービングと地形遊びの両方に対応させています。
サイズは138cm・142cm・146cmの3本で、身長160cm前後までのライダーが中心の想定になります。長めのレングスを求める場合はSMOOTHから選ぶことになります。YONEXの「SLEEK」は、扱いやすさを保ったままカービングも練習したい女性スノーボーダーにおすすめです。
SMOOTH SHORTIE

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | SMOOTH SHORTIE |
| シェイプ | ディレクショナルツイン |
| サイドカーブ | ダブル |
| フレックス | やや柔らかめ |
| セットバック | 10mm |
| サイズ展開(cm) | 120/126/132 |
120cm・126cm・132cmという短いレングスだけで構成されているのが、YONEXの「SMOOTH SHORTIE」です。通常のスノーボードより30cm以上短く、板を回す動作が驚くほど軽くなります。
短さゆえに高速域での直進安定性は長い板に譲りますが、ゲレンデの地形をひとつずつ拾って遊ぶ滑り方では取り回しの軽さが効きます。素材はSMOOTHと同じ高強度カーボン系の構成です。YONEXの「SMOOTH SHORTIE」は、小柄なライダーや、短い板で遊びの幅を広げたい方におすすめします。
NEXTAGE

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | NEXTAGE |
| シェイプ | ディレクショナルツイン |
| サイドカーブ | トリプル |
| フレックス | 柔らかめ |
| セットバック | 10mm |
| サイズ展開(cm) | 142/147/150/153/156/158 |
「NEXTAGE」は、YONEXのオールラウンドカテゴリーで最も柔らかい側に置かれたスノーボードです。トリプルサイドカーブを採用し、142cmで6900/7300/6900mm、158cmで8450/8950/8450mmという半径構成になっています。
柔らかいフレックスは低速でも板がたわむ利点がある一方、高速カービングで踏み込んだときの粘りはREVやSMOOTHに及びません。142cmから158cmまで6サイズが揃い、初めてのマイボードとして選びやすい幅があります。YONEXの「NEXTAGE」は、これからカービングやパイプに挑戦していく初級〜中級のスノーボーダーにおすすめのモデルです。
FREESTYLE(フリースタイル)
フリースタイルは、グラウンドトリックとパークライドに軸足を置いたカテゴリーです。ノーズとテールが同寸のツインシェイプとセンタースタンスで統一され、前後どちらに進んでも同じ挙動になるよう組まれています。26-27シーズンは3モデルが新形状に切り替わりました。比較表のあとに各モデルを解説します。
| モデル名 | シェイプ | サイドカーブ | フレックス | セットバック | サイズ展開(cm) |
|---|---|---|---|---|---|
| STYLAHOLIC | ツイン | シングル | 中程度 | センター | 138〜160(W含む) |
| ACHSE | ツイン | シングル | 中程度 | センター | 138/141/144/147/150/153/156 |
| 4XP | ツイン | シングル | やや柔らかめ | センター | 138〜160(W含む) |
| GROWENT | ツイン | シングル | 柔らかめ | センター | 147/150/153/156 |
| DECLIC | ツイン | シングル | 柔らかめ | センター | 135/138/141/144 |
STYLAHOLIC

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | STYLAHOLIC |
| シェイプ | ツイン |
| サイドカーブ | シングル |
| フレックス | 中程度 |
| セットバック | センター |
| サイズ展開(cm) | 138〜160(W含む) |
「STYLAHOLIC」は、YONEXのフリースタイルカテゴリーで最も硬い側に位置するパークライド向けスノーボードです。キャンバー形状とツインシェイプを組み合わせ、キッカーの踏み切りで反発を受け取りやすい構成になっています。
サイズは138cmから160Wまで7本で、ワイドサイズも2本用意されています。硬めのフレックスは低速でのプレス系トリックには重く、パークでスピードを出す滑りに合った設定です。YONEXの「STYLAHOLIC」は、キッカーやジブを本格的に攻めるパークライダーにおすすめします。
ACHSE

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | ACHSE |
| シェイプ | ツイン |
| サイドカーブ | シングル |
| フレックス | 中程度 |
| セットバック | センター |
| サイズ展開(cm) | 138/141/144/147/150/153/156 |
グラウンドトリックに特化したYONEXのモデルが「ACHSE」です。26-27シーズンでイージーライドキャンバー(前後をフラットにし中央にキャンバーを残す形状)へ切り替わり、ティップ部でのエッジの引っかかりを抑えながら踏み込みやすさを保っています。
サイズは138cmから156cmまで7本の細かい刻みで、体格に合わせた1cm刻み前後の選択ができます。高速カービング向きの硬さは持たないため、用途はグラトリ中心です。YONEXの「ACHSE」は、高回転トリックと高さを表現したいグラトリライダーにおすすめのスノーボードです。
4XP

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | 4XP |
| シェイプ | ツイン |
| サイドカーブ | シングル |
| フレックス | やや柔らかめ |
| セットバック | センター |
| サイズ展開(cm) | 138〜160(W含む) |
「4XP」は、パークとグラウンドトリックを1本でこなすYONEXのオールラウンドなツインボードとして仕立てられました。積層カーボンの編み込み角度を変えるカーボンサンドイッチ構造を採用し、補強材に頼らずフレックスを作り分けています。
サイズは138cmから160Wまで7本で、ワイドサイズを含む展開はSTYLAHOLICと共通です。パークのアイテムからゲレンデの地形遊びまで対応しますが、カービングでの踏み応えは硬いモデルに譲ります。YONEXの「4XP」は、パークとグラトリを行き来しながら滑るフリースタイルライダーにおすすめです。
GROWENT

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | GROWENT |
| シェイプ | ツイン |
| サイドカーブ | シングル |
| フレックス | 柔らかめ |
| セットバック | センター |
| サイズ展開(cm) | 147/150/153/156 |
「GROWENT」は、低速から中速のプレス系トリックに狙いを定めたYONEXのソフトフレックスモデルです。26-27シーズンでACHSEと同じくイージーライドキャンバーへ移行し、全長も15mm短く詰められました。
サイズは147cm・150cm・153cm・156cmの4本と、フリースタイルのなかでは中程度のレングス帯に絞られています。柔らかさの代償として高速域では板が暴れやすく、スピードを出す滑りには向きません。YONEXの「GROWENT」は、グラトリを覚え始めた初級〜中級ライダーにおすすめのモデルです。
DECLIC

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | DECLIC |
| シェイプ | ツイン |
| サイドカーブ | シングル |
| フレックス | 柔らかめ |
| セットバック | センター |
| サイズ展開(cm) | 135/138/141/144 |
「DECLIC」は、女性ライダー向けに仕立てられたYONEXのグラウンドトリック用スノーボードです。26-27シーズンではACHSEやGROWENTと同じイージーライドキャンバーと新形状を採用し、扱いやすさをさらに高めています。
柔らかいフレックスと短い全長の組み合わせで、板を回す動作にほとんど力が要りません。そのぶん高速で滑り込む用途には合わず、ゲレンデでのトリック練習が主戦場になります。YONEXの「DECLIC」は、グラトリを始めたい女性スノーボーダーにおすすめの1本です。



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