- スノーボードの人気ブランドが知りたい
- 海外ブランドと国産ブランドの違いはあるの?
- 各ブランドの特徴が知りたい
スノーボードの板を選ぶときにまず迷うのがブランド選びですよね。日本と海外を含めて非常に多くのメーカーがスノーボードの板を開発・製造しており、各ブランドはそれぞれ独自のテクノロジーや特徴を持っています。
この記事では、スノーボードの人気ブランドを日本製(国産)と海外製に分けてそれぞれご紹介します。ブランドの選び方や注意点も解説しますので、スノーボード選びに迷っている人はぜひ参考にしてください。
スノーボードのブランドの選び方

スノーボードの板は、人気ブランドを選んだからといって必ずしも自分に合うとは限りません。自分のレベルやライディングスタイルがブランドの特性と合っていなければ、スノーボードのパフォーマンスを最大に引き出せない可能性があります。
スノーボードの板のブランドを選ぶときは、以下のポイントを理解して選ぶことが重要です。
- 日本製(国産)と海外製の違い
- ブランドの特徴やコンセプト
- デザインやブランドイメージ
日本製(国産)と海外製の違い
スノーボードのブランドには日本製(国産)と海外製があり、それぞれの板の特徴は異なります。
- 日本製(国産)のスノーボードの特徴
-
国産ブランドのスノーボードは、日本の雪質やゲレンデ環境に合わせた設計が多く、日本人の体格にフィットしやすいことが特徴です。製造工程での品質管理が徹底しているため信頼性が高く、国産ならではの安心感も得られます。
また、グラトリやカービングに適したモデルが多く人気がある印象です。
- 海外製のスノーボードの特徴
-
海外ブランドは規模が大きく、世界中のライダーに向けて幅広いレベルやライディングスタイルに対応するボードを展開しています。1つのブランドから多彩なモデルラインナップが展開されており、世界中のプロライダーや人気アスリートにも使用されることが多いです。
日本製よりもデザインやブランドイメージが強く、派手で個性的な板が多い印象です。
どちらが良いという明確な答えはなく、目的やライディングスタイルに合ったブランドを選ぶことが重要です。
ブランドの特徴やコンセプト
スノーボードのブランドにはそれぞれ独自の特徴やコンセプトが存在し、企業理念やブランドストーリーを重視するメーカーも増えています。メーカー独自のテクノロジーや機能が搭載されていることもあり、ブランドによってボードの特性や性能が大きく変わります。
グラトリやフリースタイルに特化したり、パウダーやバックカントリー向けに強みを持ったりなど、ブランドによって得意分野が異なることも多いです。企業理念やブランドストーリーもさまざまなので、自分の滑りたいスタイルや価値観に合うブランドから見つけるのもおすすめです。
デザインやブランドイメージ
スノーボードを選ぶときは、性能だけでなくデザインやブランドイメージも重要なポイントです。ブランドのロゴや板のデザイン、カラーなどは、ライディングのモチベーションを高める大きな要素になります。どんなに性能の良いボードであっても、自分の好みに合わないデザインだと心からスノーボードを楽しめません。
板のデザインはブランドの個性やコンセプトを大きく反映しており、派手なグラフィック柄からシンプルで洗練されたデザインまでさまざまです。スノーボードは自分のスタイルをファッションとして見せる楽しみもあるので、ブランドのデザインやイメージで板を選ぶこともおすすめです。
日本(国産)の人気スノーボードブランド

国産のスノーボードブランドは日本人の体格や遊び方に合わせて設計されており、近年ではグラトリやラントリ、カービング向けのボードが多い傾向です。日本で人気の国産スノーボードブランドを以下にご紹介します。
- SPREAD
- RICE28
- CROOJA
- FNTC
- WRX
- leverage
SPREAD

SPREAD(スプレッド)は2017年からスタートした国産スノーボードブランドで、グラトリ界のトップ「尾川慎二(おがわ しんじ)」プロを中心に立ち上げられました。国産ならではの高品質かつ信頼性の高いモデルラインナップが豊富で、国内だけでなく海外のライダーにも人気のあるブランドです。
SPREAD独自のテクノロジーとボード設計によって、軽さと反発力、扱いやすさを兼ね備え、グラトリからフリーライディングまで幅広いスタイルで抜群のパフォーマンスを発揮します。デザインもスタイリッシュで洗練されており、軽量かつ高品質なボードを求めるライダーに選ばれている人気ブランドです。

RICE28

RICE28(ライス トゥエンティーエイト)は1995年に創業された国産スノーボードブランドで、特にグラトリやラントリを楽しみたいライダーに人気があります。「日本人による日本人のためのボード作り」というコンセプトで作られており、日本人の体格や日本特有の雪質、ゲレンデ環境に合わせたボード設計が特徴です。
RICE28のボードはモデルごとに異なるテクノロジーや形状が採用され、幅広いレベルやライディングスタイルに対応。製造は国産トップクラスの技術を誇るオガサカ工場で行われており、耐久性・信頼性ともに抜群です。また、すべてのモデルに女性向けのレディースモデルも用意されているのも魅力です。

CROOJA

CROOJA(クロージャ)は、2022年にグラトリライダー向けに設立された国産スノーボードブランドです。「最先端のグラトリを楽しく本気でする」をコンセプトに掲げ、グラトリを軸にした複数の形状やフレックスのモデルラインナップを展開しています。
軽量かつ反発力に優れた竹をコアに配合したボード構造が特徴で、初心者でもボードの取り回しが良く効率的にグラトリスキルを伸ばせます。CROOJAは特に若いフリースタイルライダーから人気があり、各自のレベルやスタイルにぴったりなグラトリボードを選べます。

FNTC

FNTC(エフエヌティーシー)は2018年に設立されたスノーボードブランドで、日本人のライダーたちによって立ち上げられた国産ブランドです。「スノーボーダーの遊び心を刺激する」をコンセプトに、日本人の体格や遊び方に合わせて設計された軽量かつ操作性に優れたモデルラインナップが豊富です。
特にフリースタイルに特化した板を中心に取り扱っており、グラトリやジブでの遊びやすさを追求したフレックスや形状に細かく調整されています。FNTCは幅広いレベルのフリースタイルライダーに人気があり、グラトリを軸にスキルを磨きたいという人におすすめのブランドです。

WRX

WRX(ダブリュー・アール・エックス)は2020年から始まった国産スノーボードブランドで、Youtuberかつインフルエンサーとして活躍する「いぐっちゃん」により立ち上げられました。「カービングもグラトリも両方楽しめるボードがあったらおもしろそう」という想いから始まり、『よく走る・切れる・遊べる』をコンセプトに掲げています。
カービングとグラトリという相反する2つのスタイルに求められる性能を実現するために、WRXのボードには独自のアイデアやテクノロジーが搭載されています。WRXは圧倒的なエッジグリップ力と滑走性を発揮するボード性能を持ち、本格的にカービングやラントリを楽しみたいという人に人気のブランドです。

leverage

leverage(レバレッジ)は2024から始まった新しい国産スノーボードブランドで、グラトリに特化した設計やテクノロジーが特徴です。ボードのアウトラインからソール形状、フレックスバランスなどがグラトリ用にすべてゼロから設計し直され、グラトリのスキル向上とシーンの発展に特化したプロダクトを提供しています。
トリックのスタイルに合わせて特徴が異なる複数のモデルを展開しており、自分のレベルやグラトリスタイルに合わせて最適なボードを選ぶことが可能です。leverageは「新しいシーンはみんなで作るもの」という考えをもとに、応援してくれる人やユーザーたちと一緒におもしろいものを作り上げていくことを目指しています。

海外の人気スノーボードブランド

海外のスノーボードブランドは規模が大きく、あらゆるライディングスタイルに対応するためのモデルラインナップが非常に多いのが特徴です。世界的に人気のあるスノーボードブランドを以下にご紹介します。
- SALOMON
- RIDE
- K2
- FANATIC
- DRAKE
- HEAD
SALOMON

SALOMON(サロモン)は1947年に生まれたアウトドアスポーツブランドで、特にスキーやスノーボードの分野において世界的に人気があります。プロスノーボーダーたちと共同開発された高品質なスノーボードが特徴で、機能性とデザイン性を兼ね備えたモデルラインナップが豊富です。
あらゆるレベルと滑走スタイルに対応するために、さまざまな形状やフレックス、テクノロジーを採用したモデルを展開しているので、どんな人にもぴったりのボードが見つかります。世界中のライダーに人気のあるスノーボードブランドなので、ブランド選びに迷ったらSALOMONから探すのもおすすめです。

RIDE

RIDE(ライド)は1992年にアメリカで設立された世界的に人気のスノーボードブランドで、高品質かつ信頼性の高いモデルラインナップを豊富に展開しています。「自分たちが本当に使いたいものをつくる」という信念のもと、独自のテクノロジーと設計思想を取り入れ、ライダーが快適にライディングを楽しめるよう工夫されています。
多くのモデルではワックスの浸透率が高く、耐久性と滑走性能に優れたシンタードベースを採用し、どんな地形や雪質においても安定したパフォーマンスを発揮します。モデルごとに特化した設計が施されており、グラトリからカービング、パウダー、パークといったさまざまなスタイルの中から自分に合ったボードを選ぶことが可能です。

K2

K2(ケーツー)は1962年にアメリカで設立された歴史の長いスキー・スノーボードブランドで、多くのアスリートやプロライダーにも人気があります。独自の設計とテクノロジーを採用した高品質なラインナップを展開しており、非常に多くのモデルの中から自分に最適なボードを見つけることが可能です。
多彩な形状やフレックスがモデルごとに最適化されているため、初心者から上級者まで幅広いライダーにおすすめできる信頼性の高いブランドです。

FANATIC

FANATIC(ファナティック)は1987年にドイツで始まった世界的に人気のスノーボードブランドで、最新素材を活用した高度なテクノロジーとボード設計が特徴です。あらゆるライディングスタイルに対応する多彩なモデルラインナップを取り扱っており、すべてのライダーが自分に最適なスノーボードを選べます。
FANATICは蜂の巣の形状を応用した「ハニカム構造」を世界で初めてボードに採用し、軽量性と反発力、操作性を同時に確立させました。他にも多くの高度なテクノロジーを取り入れ、すべてのスノーボーダーの楽しさと進化を追求し続けています。

DRAKE

DRAKE(ドレイク)はビンディングブランドとして1997年にイタリアでスタートし、2008年にはスノーボード本体の製造も開始しました。DRAKEの板はナノカーボン粒子を配合した最高品質のボード設計が特徴で、抜群の滑走性能と安定性を発揮します。
また、ボード内部にウレタン製の衝撃吸収材が組み込まれており、高速での滑走やジャンプの着地時にも足の負担を大幅に低減してくれます。形状やフレックスのラインナップも豊富で、オールマウンテンからフリースタイルまであらゆるスタイルのライダーに人気のブランドです。

HEAD

HEAD(ヘッド)は1947年にアメリカでスタートした非常に歴史の長いスポーツ用品ブランドです。長年の経験から生まれた革新的なテクノロジーとボード設計が特徴で、世界中の幅広いレベルのライダーに高い人気があります。板のフレックスや形状の種類も非常に多く、あらゆる滑走スタイルに対応できるよう多彩なラインナップが揃っているため、どんな人にもぴったりなモデルが見つかります。

スノーボードのブランドを選ぶときの注意点
スノーボードのブランドは、単に人気や知名度だけで選ぶと失敗する可能性があります。ブランド選びに失敗しないためには、以下の注意点を意識することが大切です。
デザインやブランドイメージだけで選ばない
スノーボードを人気ブランドのデザインやカラーだけで選んでしまう人も少なくありません。確かにデザインやブランドロゴなどの見た目はモチベーションや楽しさに直結しますが、最も重要なのはライダーのレベルやスタイルに合ったスノーボードの性能です。
ブランドデザインは板を選ぶ基準の一つとして取り入れるのは効果的ですが、自分のレベルやライディングスタイルに適した製品モデルを選ぶことが最も重要です。
価格やコストパフォーマンスも考慮する
スノーボードのブランドを選ぶ際には、価格やコストパフォーマンスも大きな判断材料になります。基本的に高価な板は性能が優れていることが多いですが、自分のレベルや滑る環境に合わなければ性能を十分に引き出せず、コストパフォーマンスが低くなってしまうことがあります。
スノーボードは板だけでなくブーツやビンディング、ウェア、さらに交通費やリフト券など、さまざまなコストがかかります。無理に高価なボードを選んでもオーバースペックになるだけなので、必要な性能だけを備えたコストパフォーマンスに優れたブランドを選ぶことが大切です。
他ブランドとの相性にも注意する
スノーボード単体での性能も重要ですが、ビンディングやブーツとの相性も無視できません。板のフレックスや形状、サイズが自分のブーツやビンディングと合わないと、操作性や滑走性能が十分に発揮できない可能性があります。
また、ボードとビンディングのブランド同士の相性が悪いと、それぞれの性能を十分に引き出せない場合があります。同じブランドの板とビンディングを組み合わせると間違いなく相性は良いですが、異なるブランドを組み合わせる場合は相性を確認することが大切です。
スノーボードの人気ブランドまとめ
スノーボードの板は世界中のメーカーから開発・製造されており、今回紹介した人気ブランド以外にもまだまだあります。各ブランドにはそれぞれの想いやコンセプトが反映されており、採用されているボードの形状やテクノロジーなどの特徴もさまざまです。
1つのブランドから複数の製品モデルが展開されている場合が多いので、自分のレベルやライディングスタイルに適したボードを選ぶことが大切です。非常に多くのブランドが存在するので迷うと思いますが、ギア選びもスノーボードの楽しさの一つなので、ぜひ自分にぴったりの板を見つけて存分に楽しんでください。
コメント